本命は香港馬ラッキーナイン。昨年のセントウルＳでは59kgの斤量で狭い内を突いて勝ち馬に頭差まで迫る僅差の２着と健闘し、その後のスプリンターズＳでは４コーナーで前が塞がる不利がありながらも掲示板には粘った。今年の安田記念にも来日しており、その時は香港でのシーズン末期で余力が残っていなかったのか惨敗だったが、休養してリフレッシュした今回は昨秋同様期待が持てる。休養明けで今シーズン（香港でのシーズン）初出走であるが、昨年のセントウルＳを見て分かるように間隔が開いた方がいい馬である。香港の馬は地理的に近いこともあってか、日本への遠征も単なる顔見世ではなく本気で仕上げてくることが多く侮れない。特にラッキーナインは日本への適性は実証済みなので、この馬を本命としよう。

　相手筆頭は史上初のスプリントＧＩ３連覇を目指すカレンチャン。高松宮記念の勝ち馬はスプリンターズＳでは人気を背負って消えることが多いのだが、昨年のこのレースを勝っている馬なのでもちろん中山コースへの適性もある。そもそも中京コースが改装されたので、今後も宮記念勝ち馬は来ないという法則が成り立つかどうかは微妙。前哨戦のセントウルＳは４着だったが、叩き良化型の馬だし斤量もあったので問題無いだろう。前走は余力残しだがスプリントＧＩ３連覇のかかる今回はきっちり仕上げてくると思う。

　その他の馬ではデビュー以来すべて馬券圏内で唯一の３着の高松宮記念も勝ち馬と0.1秒差という安定感のあるロードカナロア、重賞連勝中のサマースプリント馬で昨年のこのレースでも２着のパドトロワを中心に、マジンプロスパー、ドリームバレンチノ、サンカルロ、リトルブリッジ、スプリングサンダー、ダッシャーゴーゴー、エピセアロームといった所に手広く流そう。