有力馬が何頭もいる混戦模様のメンバーだが、本命はフェデラリストとする。2010年に開業した田中剛厩舎は重賞に強い厩舎であり、開業以来の重賞戦績は(6,2,1,1)で単勝回収率572%、複勝回収率288%と極めて優秀な戦績を残している。重賞に出してくるからには勝負になる馬を目一杯の仕上げで出してきているということなのだろう。また、新鋭厩舎だけに過度な人気にもならないため配当的にもおいしい。フェデラリストは地方転厩後に田中剛厩舎で中央復帰後して以来札幌での２戦で４着だった以外は全て連対している。２着だったのは前走の大阪杯だけで残りの５戦は全て勝利で飾っている。しかもそのうち２つは重賞。ダンスパートナーの仔で父もアメリカの優良種牡馬エンパイアメーカーという超良血である。大舞台に相応しい血統背景であり、底を見せていない馬なので期待して良いだろう。勢いで宝塚記念も制覇してもらいたい。

　相手筆頭はヴィクトリアマイルで悲願のＧＩ制覇となったホエールキャプチャ。なかなかＧＩは勝てなかった馬だが、大崩れすることも無いため信頼度は高い。意外に人気とならなかったため、ここは相手の筆頭格としよう。

　その他の馬では香港でクイーンエリザベス２世カップを圧勝し、今回はウィリアムズ騎手を鞍上に据えて勝負を賭けてきたルーラーシップ、勝ち切れないが安定した強さを見せているウインバリアシオンを中心とする。

　さらに、ショウナンマイティ、エイシンフラッシュ、アーネストリー、オルフェーヴル、トゥザグローリーといったところを抑えておこう。実力・実績的にはオルフェーブルが１番なのだろうが阪神大賞典での無茶なレースがトラウマとなったのか天皇賞・春ではサッパリだったし、馬体も目に見えてガレているのであくまで抑えとしよう。能力の高い馬なので来てもおかしくないが、人気ほどには信頼はできない。