先日発売段階で１番人気馬の単勝が７倍近く人気が割れている。それだけ確たる中心馬がいないレースである。もともと安田記念はＧＩレースの中で最も１番人気が信頼できず荒れるレースであるが、今年は中心馬不在なのでまず荒れると思って間違いない。

　日本馬に信頼するに足る軸馬が不在なので、香港馬を狙ってみよう。香港の馬は距離的に日本から近く輸送による負担が小さく、また、厩舎サイドが本気で日本のレースを勝ちに来ていることが多いこともあり、日本のレースでは人気如何に拘らず好走することが多い。今年は２頭の香港馬が参戦。どちらかを軸にするのがいいだろう。

　本命は香港馬の１頭グロリアスデイズ（精彩日子）。ニュージーランドで迎えたデビュー戦以外は香港以外で走ったことの無い馬であり、日本でセントウルＳ２着の実績があり遠征経験豊富なラッキーナイン（天久）とどちらにしようか迷ったのだが、国際レーティングが高く直近のレースでも先着しているグロリアスデイズの方を本命にすることにした。厩舎は08年安田記念２着のアルマダ（好利威）が所属していたサイズ厩舎であり日本での実績もある。また、日本では抜群の実績があるホワイト騎手が騎乗というのも大きい。デビュー以来連を外していない馬であり、初挑戦の日本とはいえ連は外さないだろう。

　相手はこのメンバーでは抜けた馬がいないが極端に劣る馬もおらず、どの馬が来てもおかしくないので総流しとする。もともと荒れることでお馴染みのＧＩなので人気の無い馬が突っ込んでくることに期待しよう。ただし、極端に人気が薄い馬もいないのだが。