めったに行われることのない超長距離コースでのレース。普段適距離がなくて燻っている馬が、持ち前の距離適性を発揮して大駆けする可能性がある。しかもハンデ戦。荒れることも十分考えられる。過去の傾向を見ても荒れることが多いし、前走準オープンで負けていたりしてもここで連に絡んだりする。今年は確たる中心馬も不在のため、穴を狙っていこう。

　本命は軽ハンデ50kgのイケドラゴン。３年前の目黒記念２着の実績馬であるが、その後パッとせず８歳馬となってしまった。しかし、この超長距離戦で一変してくれることに期待しよう。もともと長距離は得意だし、年齢が行くとズブくなるので距離は長い方がいいだろう。切れる脚はないものの先行力があるので軽ハンデを活かして粘りきれば穴を開けられるだろう。

　そのイケドラゴンの鞍上の伊藤工真騎手は、実はよく穴を開ける騎手である。減量騎手時代はパッとしなかったが、昨年減量が無くなってから活躍し始めている。普通の騎手は減量時代はそこそこ乗れていても減量が取れると低迷してくるものなのだが、何故か知らないがこの騎手の場合全くの逆パターン。しばしば穴を開けており、減量の取れた昨年３月以降の回収率は229%、複勝でも131%とベタ買いしていればプラスのパターンである。減量騎手時代の下手なイメージがあるせいか馬券は売れないが、急成長しており実力はある騎手なので馬券的にはおいしい。

　相手は荒れるハンデ戦らしく総流しとしよう。はっきり言うとめったに行われない距離のレースで、しかもこのレースの場合前走万葉ＳやステイヤーズＳで活躍した馬がハンデを背負ってあえなく散るパターンが多いため、過去の実績から適性を判断するのは極めて難しい。いかにも向かなそうな馬（そもそもそういう馬はまず出てこない）以外は馬券になる可能性はあると言るので手広く行った方が良いだろう。