ＧＩの谷間のＧIIIなのでレベルがあまり高くないイメージがあるかも知れないが、一昨年は後に「世界の」という冠が付くことになるロードカナロアが勝っており、昨年は今年のサマースプリントを制してスプリンターズＳも２着だったハクサンムーンが勝っている。今年のスプリンターズＳは京阪杯の勝ち馬のワンツーだったわけである。後に大きなところでも活躍する馬を輩出するような傾向になってきているのかもしれない。その２頭に共通するのは京阪杯当時３歳だったということ。能力は高いが賞金が足りずにＧＩやＧIIに出走が難しいので賞金上積みのために出てきている場合に好走している。

　今年の出走馬で唯一の３歳馬はプレイズエターナル。1200mでは馬券圏内から外れたことがない馬だ。重賞実績はないが（ファルコンＳに出走しているが14着）、勢いや伸びしろのある馬なのでここでもやれるだろう。昨年や一昨年の勝ち馬の様に今後大活躍する可能性も秘めているので、まずは賞金を加算しておきたいところだ。人気は割れているもののこれを書いている時点で１番人気だが、軸にしよう。

　相手筆頭はアースソニック。準オープンを勝ったばかりの馬だが、オープンでもそこそこ活躍できており、今回はデムーロ騎手が騎乗する。外人騎手の起用で勝負を賭けているのだろう。

　その他前走京都のオープンを勝ったハノハノ、エピセアロームを押さえておこう。

　その他の人気どころでは前走スプリンターズＳ３着のマヤノリュウジンはおそらくスプリンターズＳをピークに仕上げていて激走の反動でお釣りが残っていない可能性が高く、ラトルスネークは1400m以上の経験しかなくタニノギムレット産駒なので距離短縮は不安である。この２頭は配当面を考えて消すことにしよう。