皐月賞馬ロゴタイプもダービー馬キズナも出走しないクラシックの３冠目菊花賞である。その皐月賞、ダービーでともに２着だったのがエピファネイア。２レースとも完敗だったわけではなく、勝ち馬と差のないレースをした惜敗だった。春のクラシックは２つとも惜しくも取り逃してしまったので２頭が出ていないここはぜひとも勝ちたいところだろう。トライアルの神戸新聞杯は圧勝して仕上がりも十分。実力的にも抜けているこの馬が、勝つつもりで仕上げて来る筈なのでまず負けない。もしかしたらジリ脚タイプなのかもしれないが、最悪でも２着の筈である。エピファネイアには逆らわずに軸にしよう。

　相手をどのようにするのかが問題であるが、皐月賞馬、ダービー馬が出ない菊花賞では前走条件戦の馬がよく連に絡んでいる。グレード制導入後そのようなケースは６回あるが、そのうち４回で条件戦からの馬が連対している。（皐月賞馬かダービー馬が出走していれば前走条件戦の馬が来ることはまずないのだが。）

　というわけで相手筆頭はバンデ。セントライト記念こそ６着に敗れたが、その後ブリンカーを付けて臨んだ1000万条件の兵庫特別で古馬相手に逃げ切り６馬身差の圧勝。展開にも恵まれていたが、それだけの差を付けるのだから評価して良い。ブリンカーの効果が出たのだろう。菊花賞でも期待したい。

　その他、エピファネイアと同じ角居厩舎のフルーキーも前走条件戦だが連勝中の勢いを買って押さえる。それからラジオNIKKEI賞の勝ち馬ケイアイチョウサンもセントライト記念こそ５着だったが、菊花賞に強いステイゴールド産駒なので押さえておこう。

　エピファネイアに次ぐ人気となっている神戸新聞杯２着馬マジェスティハーツは神戸新聞杯での権利取りの激走でピークを過ぎている可能性があるが任意過剰なので無印とする。確かに森から武豊への乗り替わりは魅力的ではあるが、これだけ人気だとちょっと買えない。もともとそれほど堅く収まらない菊花賞でなおかつ１番人気馬が鉄板となると押し出されての２番人気馬は外したほうが得策だろう。