ゴールドシップの頭は鉄板だと思っていたのだが、直線でいまいち伸びずに５着に敗退。外枠から先行するのに前半で脚を使わされたのが応えたと騎手や調教師はコメントしている。実際それもあるし、先行した馬が軒並み沈んでいるので見た目の数字以上に厳しい展開だったのだろう。

　このような一本かぶりの馬がコケた時は大荒れになることが多い。他の馬はド本命馬の動きを見てレースを進めるので、仕掛け所を間違えることがある。結局その馬を意識する事なく自分のレースをした馬が勝っってしまって波乱となる。

　そういう「本命馬を意識せず自分のレースをして勝ってしまう」馬は前に行く馬の場合が多いものだが、今回は差し馬のヒットザターゲットが単勝万馬券で勝利した。先ほど書いたように数字以上に厳しい展開で先行馬が軒並み沈んが、展開に恵まれた上に人気馬を意識せず自分のレースをしたことが重なって勝利に繋がった。単勝万馬券の人気薄であり負けてもともとで気楽に乗れるので「無欲の勝利」をものにデキたのかも知れない。

　ヒットザターゲットは新潟大賞典、小倉大賞典に続いて重賞３勝目。全て「大賞典」と付く重賞ばかりだ。しかも「大賞典」というレースに出走してくれば必ず勝っている。阪神大賞典に出てきたら怖い存在かも（笑）。

　２着はアンコイルド。勝ち馬ほどではないもののこちらも人気薄であり大波乱の結果となった。一昔前なら京都大賞典で馬連９万馬券なんて考えられなかったし、今年も少頭数だったので荒れるにしてもここまで荒れるとは思わなかった。アンコイルドが好走した理由も数行前にヒットザターゲットについてカイタノと同様だろう。

　我が対抗ヴィルシーナはハナを切ったが３コーナー辺りで終わってた。数字以上に厳しいペースだったし、前に行った馬はゴールドシップを含めみんな轟沈しているので展開面もあるのだろう。ただし、この馬は普段は先行はするが無理にはハナに行かない馬である。押し出されてハナに行ったようにも見えたのだが実際どうなのだろう？スタミナを使い果たすまで飛ばす必要もないと思うのだが、ペース判断を誤ったのだろうか？それとも能力的に牡馬相手ならきついのか？

外れ