好メンバーの揃ったスプリントＧＩだが、やはり本命はロードカナロアしかないだろう。断然の１番人気ながら逆らうわけにはいかない。昨年のこのレースでは１番人気ながら３着と人気を裏切る結果となったが、秋に一皮むけた。スプリンターズＳをレコード勝ちすると、香港スプリントも制した。前走の阪急杯で58kgを背負いながら貫禄勝ちを収めた時には実況のアナウンサーが「世界の」という形容詞を付けて評していた。デビュー以来馬券にならなかったことはなく（しかも昨年の宮記念を除くと全連対）海外の国際ＧＩだろうが58kgを背負っていようが勝つのだから定量戦で日本の馬相手に負けるわけがない。当然ここを目標に仕上げてきているだろうし厩舎２頭出しで勝負をかけてきている。本気で仕上げて出てくれば日本にはスプリントでこの馬を負かせる馬はいないだろう。ロードカナロアの頭で勝負だ。

　相手をどうするかが問題だが、連単系の２着付けで狙うのにふさわしいのはマジンプロスパー。昨年の秋は不振だったが、阪急杯で２着と復活の兆しを見せている。今回はその時の勝ち馬ロードカナロアと2kg差あった斤量が同じになるので逆転までは難しいが、２着なら十分狙える。鞍上の福永祐一も無理に勝ちにいくよりも手堅く着を拾いにいくタイプの騎手なので、この馬の能力を十分に発揮してくれるだろう。

　もう一頭昨年の２着馬サンカルロも狙ってみる。前走阪急杯というのは昨年と同じステップだが、着順こそ昨年の３着で今年は４着と下がっているものの、勝ち馬との着差を見るとむしろ今年のほうが僅差である。しかも今年はロードカナロアという強い馬がいたにもかかわらず昨年の着差が短縮されている。直接対決の阪急杯でマジンプロスパーに後塵を拝したということで相手の２番手評価としたが、紐で狙ってみたい。

　ロードカナロアを頭、マジンプロスパーとサンカルロを紐で狙うが、出走馬の能力差が激しくある程度以上の有力馬以外は３着にも来ないだろうから相手を絞って三連単としよう。相手はドリームバレンチノ、サクラゴスペル、エピセアローム、ダッシャーゴーゴーといった有力どころに、外人騎手起用で一発がありそうなシルクフォーチュンとツルマルレオンを狙ってみよう。