この時期の２歳戦は出走経験の少ない馬ばかりで過去の実績から能力や適性を弾き出すのは困難を極めるが。まずは過去の傾向から消せる馬は消して何頭かに絞り込もう。

　まず、新潟２歳ステークスでは前走から距離短縮で出走する馬は来ない。また、前走1200mだった馬も成績が良くない。前走は1400m〜1600mの馬以外は距離適性の違いからか不発に終わる。さらに、前走ダートの馬であるセトノアローも消し。前走ダートはサンプル数が少ないが、この馬の場合デビュー戦の中京２歳Ｓの時に騎手が「ダートのほうが合っている」とコメントしているのでここでは来ないだろう。そもそもデビュー戦でいきなりそんなところを使って惨敗する時点で、陣営が勝負になるかどうかを問わずとりあえず大きなところを使っているだけということだ。

　また、前走新潟以外の馬はまず走らないと思って良い。ただし前走東京の馬はサンプル数が少なく新潟とコース形態が近いので該当するイスラボニータは押さえておく。前走が小倉や函館の馬はそれなりに出走しているのに連対例が無いので消しだ。また、前走牝馬限定戦だった馬も不発なので消し。

　レースの傾向は以上だが、新潟芝外1600mのコースへの適性も考えてみよう。過去３年のデータだと父がチチカステナンゴ、アグネスデジタル、チーフベアハートの馬がこのコースを苦手にしている。騎手に目を向けると西田騎手と大野騎手がそれなりの数乗っているにもかかわらず成績が良くない。これらに該当する馬も消すこととする。

　ここまでで残った馬はイスラボニータ、ダウトレス、マイネグラティア、マキャヴィティ、ハープスターの５頭。人気サイドの馬ばかりだが、これら５頭を狙っていこう。

　問題は何を軸とするかだが、軸はハープスターとする。母の母は自身が活躍しただけではなくその産駒からも複数の活躍馬を出しているベガ。さらに父は重賞に強いディープインパクトと血統的に魅力である。また、開催が進んで内馬場が荒れてきているが、有利な外枠を引いたのも大きい。潜在能力が高く大舞台にも強そうな血統で、枠順にも恵まれたとなれば、おそらく１番人気だが本命とせざるを得ないだろう。

　というわけでハープスターから残りの４頭への流し馬券で勝負だ。マキャヴィティは血統的に距離が不安だが、新潟のオープン特別ダリア賞の勝ち馬ということで念のための押さえ。