シンザン記念は過去10年で１番人気馬が４勝２着１回で残りは着外である。取捨に迷うところだが、来るパターンと来ないパターンがある。１番人気馬が前走1600m以上で勝ちもしくは重賞２着でなおかつ前走1600m以上で1600mなら１分33〜34秒台の場合に来て、それ以外は確実に着外である。前売り１番人気のエーシントップは後者のパターンだ。1400mで３連勝したが、1600mの朝日杯で８着に惨敗。スタート後ぶつけられてリズムを崩したこともあるが、微妙に距離が長かったのかも知れない。ここで朝日杯の雪辱を果たしたいところだが、過去データからは消えるパターン。３勝という実績は抜けているが1600mで実績を残せなかったのが消しの材料だ。距離が足りなくて消える可能性があるので人気だと買えない。

　ここ５年５枠より外の馬の連対が無いが、今年は前の京都開催で使われていた部分の芝の生育が悪い様だ。今回は仮柵の無いＡコースを使用するためグリーンベルト状態である。もともと内枠有利なレースであるが、グリーンベルトができているようなので内枠の馬から有力馬を狙ってみよう。

　本命はタマモベストプレイ。無傷の２連勝で勢いに乗っている。この馬も1600m以上での実績は無いが、出走自体していないので未知の魅力がある。人気過剰気味のエーシントップよりもむしろ馬券的に狙い目だろう。

　対抗はネオウィズダム。前走の朝日杯ではエーシントップ以上の惨敗だったが、名手岩田騎手への乗り替わりもあるので改めて期待しよう。

　その他クラレントの下で、かつこのコースが得意なアグネスタキオン産駒のレッドアリオンと、ようやく未勝利を勝った馬だが大崩れしないタイプでルメール騎手起用も魅力なアルバタックスを押さえておこう。

　本命馬が距離経験が無く絶対的な信頼はできないのでボックスで勝負とする。