秋華賞は２番人気馬が過去10年で[7,1,1,1]とかなり優秀な成績だ。このデータを見ると前売り２番人気のスマートレイアーは押さえなければいけないようにも思えるが、この馬の場合は過剰人気になっていると思う。牝馬限定1000万を勝っただけだし、後続を突き放して圧勝したという程でもない。武豊が乗るということだけで過剰に人気になってるのだろうか？京都は初めてで重賞も初挑戦、しかも中２週というローテーション。このような不安材料があるのにこの人気では馬券的には狙えない。潜在能力は高いのかも知れないが、人気との兼ね合いを見て消すこととする。

　本命はローズＳの勝ち馬で１番人気のデニムアンドルビー。オークスは３着だったが、夏を越して秋緒戦のトライアルで無難に勝ち成長したところを見せた。オークスは１番人気に支持されるほど有力視されていて取りこぼしてしまったので、ここはぜひとも勝ちたいだろう。万全の仕上がりで臨むであろうここでは人気に逆らわず本命としたい。むしろスマートレイアーが人気を集めているおかげで前売り単勝が３倍を超えている。この馬にしてはおいしいオッズだ。

　対抗はオークス馬メイショウマンボ。前走ローズＳでは重馬場のせいもあったのか４着に敗れたが、デニムアンドルビーを負かせる可能性の最も高いのはこの馬だ。桜花賞上位組のいない今回のメンバーでは桜花賞惨敗でもオークスを勝っているこの馬が有力である。母父グラスワンダーなので大舞台にも強いのかも知れない。今回はローズＳよりは距離が伸びるので巻き返しに期待しよう。

　もう１頭昨年の阪神ジュベナイルフィリーズ勝ち馬ローブティサージュも狙ってみよう。３歳になってからはパッとしない成績だが、前走のローズＳでも大きく負けたわけでもなく単なる早熟なわけではない。岩田騎手の秋華賞の成績は[3,0,0,3]とかなり優秀。前走の岩田のコメントで「トリッキーな内回り２０００ｍならチャンスはあると思う。」とあったが、秋華賞男がそういうのだから期待しよう。

　それから、ローズＳこそ14着に惨敗だったがオークス２着のエバーブロッサムもまだ捨てがたい。２着が多い馬で、今回も勝ちきるまでにはいかなくても２着はあり得るので馬単の紐で押さえておこう。