久しぶりに我がホームグラウンド東京競馬場に開催が戻ってきた。毎年この週になると秋シーズン開幕という感じがして心が踊るが、今年は三連休の三日間開催の初日でもある。東京競馬場では３日連続重賞が開催され、例年よりも豪華な秋の府中開幕週である。その第１弾が今年新設された２歳重賞いちょうステークスだ。当然過去のデータなどは存在しない。かといって２歳のこの時期だとどの馬もキャリアが浅く、適性や能力も未知数な部分が多い。

　このレースが行われる東京芝1600mの種牡馬成績を調べてみると、回収率が異常に高いのがマンハッタンカフェ、勝率が高く回収率も100%を超えているのがデュランダルである。長距離馬と短距離馬という両極端な馬であるが、今回出走するメンバーの父ではこの２頭が狙い目だ。

　本命はマンハッタンカフェ産駒のサトノフラム。新馬戦を強い勝ち方で勝ち素質の高さを見せつけた。おじにタイキシャトルがいる血統なので魅力的であるし、マンハッタンカフェ産駒ながらマイルでも十分通用する。「回収率が高いから」という理由でマンハッタンカフェ産駒を狙ったのに１番人気であるのは馬券を買う身としては残念だが、それだけ信頼性が高いということだろう。この馬は外せない。

　相手はデュランダル産駒のキャピシーヌ。1200mの新馬戦を勝った後で1600mの500万条件で負けているので距離に不安があるかもしれないが、前走は決して力負けではない。父の産駒が得意なコースで巻き返すことに期待しよう。重賞に強い田中剛厩舎なので、ここは前走よりも良い仕上げをしてくるだろう。全く人気になっておらず回収率的においしい馬だ。