高松宮記念の勝ち馬コパノリチャードが人気になっているが、前走高松宮記念の馬はこのレースでは不振で、宮記念１〜３着馬に限っても過去10年で[1,0,1,9]と成績が悪い（ちなみに４着以下の馬は全くの不要）。１番人気馬に限れば[0,0,1,4]と惨憺たる成績である。また、京王杯ＳＣの１番人気馬は過去14年間で１勝２着０回と、そもそも１番人気馬を疑ってかかったほうが良い。勝ったのは昨年のダイワマッジョーレだけ。別定ＧIIらしからぬ人気馬不振のレースである。

　本命はダービー卿チャレンジトロフィー３着のインプロヴァイズ。私の出資馬であるが、贔屓目ではない。コパノリチャードを除くと実績上位であり、前走の津村騎手から主戦の戸崎騎手への鞍上強化も大きい。かかりグセがあり折り合いを付けるのが難しい馬だが、折り合いさえつけば勝ち負けだろう。前走は向正面でかかり気味だったものの３着。乗り慣れた戸崎騎手なら前走以上の力を発揮できるだろう。末脚を活かすタイプの馬なので、直線の長い府中コースもプラス材料である。

　相手筆頭はこのコース４勝のアミカブルナンバー。阪神牝馬Ｓが1400mになってからは前走阪神牝馬Ｓ組が穴を開けている。コース実績のあるこの馬なら好走する可能性が高い。ヴィクトリアマイルではなく京王杯スプリングカップに出走するのは、コースや距離の適性を考えてのことだろう。

　その他東京芝1400mで３戦無敗で適距離の戻ったエールブリーズ、大崩れをしないクラレントとシャイニープリンス、それからデータからは推奨できないものの実績ナンバーワンのコパノリチャードを押さえておこう。