バックナンバー('97 11/2 - 11/23)
11/23 |
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東京 | ジャパンカップ (G I) | 芝2400m | |||||||||
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4歳上定量 | |||||||||||
今年はアメリカのブリーダーズカップが1週遅くなったせいで、外国馬が手薄のような感じである。中一週で輸送を考えるとローテーションはきついだろう。今後もBCから香港国際レースにまわる馬が多くなってくるのではないだろうか?かといって伝統の有馬記念をずらす訳にもいかないので、日本馬のローテーションを考えるとJCの日程を移動するというわけにもいかないだろう。 ここ数年毎年[日本馬]-[外国馬]の組み合わせで決まっている。このレースが設立された当初は外国馬優勢だったが、当時と比べると日本の馬の質(血統など)や育成、調教技術は格段と進歩している。長距離輸送などを含めた遠征技術はそれほどでもないので、海外ではあまり活躍する日本馬はいないが。しかし、地の利を生かして日本に遠征してくる外国馬とは実力が伯仲していて、このような組み合わせで決まるのであろう。そういうわけで、外国馬、日本馬の組み合わせで狙ってみたい。 [外国馬] ピルサドスキーの実績が抜けているようだ。しかし、実績馬があっさり敗れるのがJCである。とくにイギリス馬はそれが顕著である。ピルサドスキーは来年から種牡馬としてJRAが購入することになっているので、ここは顔見せとして出場するのだろう。挨拶がわりに出てきただけで勝てるほどJCは甘くはない。 では狙い目はというとカイタノだ。一昨年のランドのように最近のドイツ馬は昔と比べてレベルがあがっているし、日本の芝でも通用する。伸び盛りなので、配当的にもこっちのほうが面白いだろう。まだ、4歳であり独ダービーでは1番人気になったように能力もある。引退寸前の記念に出走してくる馬よりも、馬も騎手も若いカイタノに注目しよう。 [日本馬] まず天皇賞・秋のときに述べた理由でバブルガムフェローの狙いはここか有馬と考えられる。めいっぱいの仕上げではエアグルーヴに負けることはなかっただろうし。バブルが日本馬で最も勝利に近いものと思われる。 それから天皇賞でそのバブルを負かしたエアグルーヴ。おそらくは天皇賞がピークなのだと思い、切ろうと思ったが、ここ2年日本牝馬が2着。実力ではヒシアマゾンやファビラスラフィンに勝るとも劣らない。念のため押さえておこう。 そしてロイヤルタッチ。菊花賞2着のときも前走で負けたため人気にならなかったが、この馬は叩き良化型である。休養明けの天皇賞・秋でも3着ジェニュインと差のない4着。善戦はしている。今回は更に上積みが見込める。狙い目。 もう一頭、4歳馬シルクジャスティス。府中の2400mで行われたダービーで2着。京都大賞典2400m)でも古馬を相手にスローペースを追い込み勝ちしている。この距離ではべらぼうに強い馬なのである。追い込み一辺倒の脚質なのが難だが、ダービーほどスローな流れにならないと見込まれる今回は世界の強豪相手でも遜色のないレースをするであろう。
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買 い 目 |
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結 果 |
1着 | ピルサドスキー | 配当 860 | ||||||||
2着 | エアグルーヴ | コメント | |||||||||
11/16 |
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京都 | マイルチャンピオンシップ (G I) | 芝1600m | |||||||||
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4歳上定量 | |||||||||||
毎年一番人気の信頼性が極めて高い哩選手権。同じマイルG1の安田記念はマイルにも関わらずスタミナが必要なのに対して、京都芝外回り1600mというコースはマイルに適正を持った強い馬(要はマイルで走らせれば一番強い馬)が連対するからだろう。一昨年は10万馬券が飛び出したが、設立以来1番人気が連に絡まなかったのはそれだけである。一昨年はメイショウテゾロという人気薄のおかげで大荒れだったが、テゾロにしてもマイル重賞では好走していた。穴を狙うにもマイル実績は重要である。 一番人気はスピードワールドとタイキシャトルの○外4歳馬の争いになると思うが、私は後者を推す。シャトルの属する藤沢厩舎はこのレースに多頭登録しており、勝負懸かりだと思う。まだ底を見せていないというのも魅力である。たとえ、スピードワールドが単勝一番人気になったところで、それは武豊人気によるもの。この馬は3着が精一杯だろう。馬の力という面でみればタイキシャトルが上である。また、マイルCS史上で一度だけ一番人気が連を外した時の1番人気馬に乗っていたのは武豊だということも、お断りしておこう。 その2頭と対して力の差のないのが昨年の覇者ジェニュイン。今回のメンバーはG1を勝っている馬が多いというが、2勝しているのは他にいない。しかも2着が3回。マイルがベストであり、天皇賞3着とまだまだ力は衰えていない。マイルに限っていえば大崩はないだろう。 まあ、この2頭の一点といきたいところだが、気になる馬が一頭。シンコウキングだ。同じ藤沢厩舎の有力馬タイキシャトルはもともとは岡部の持ち馬である。それを、シンコウキングとだぶって出走してきた前回のスワンSからは何故か岡部はシャトルではなくキングに乗っている(結果はシャトル1着、キング8着)。ということは藤沢厩舎が勝たせたいのはシンコウキングなのかもしれず、不気味だ。一応押さえておこう。
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買 い 目 |
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結 果 |
1着 | タイキシャトル | 配当 2760 | ||||||||
2着 | キョウエイマーチ | コメント | |||||||||
11/9 |
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京都 | エリザベス女王杯 (G I) | 芝2200m | ||||||||||
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4歳上牝定量 | ||||||||||||
古馬に解放されて2年目。過去のデータからは何も言えない。エリ女は荒れるといわれるがレースが荒れる時は荒れる要素があると思う。一つは危険な人気馬がいる時('95天皇賞・秋のナリタブライアンetc)(1)。一つはずば抜けた馬がいず、実力が伯仲している時(先週の菊花賞etc)(2)。一つは実力馬が人気になっていないとき('96秋華賞のファビラスラフィンetc)(3)。一つはレース中骨折などの事故があった時('94天皇賞・秋のビワハヤヒデetc)(4)。 エアグルーヴがここに出ていたら文句なしの本命なのだが、このメンバーでもダンスパートナーとメジロドーベルの新旧女王2頭が抜けている。だから(1)ではないだろう。もちろん(2)でもない。(4)は予測不可能なので置いておくとすれば(3)に該当する馬がいるかどうかが、荒れるかどうかの判断の基準となる。 今のところ(3)に該当する馬を見つけていないので、ダンス - ドーベルの一点にするつもりだが、ドーベルは回避(有馬一本)のもよう。ということはダンスパートナーの軸は堅い。 問題は相手探し。こんなときは得てして人気馬と逆の脚質の馬がくるものである。そこで、前走前々走と出遅れながらも善戦したエイシンサンサン(まともに走れば勝てる筈だった)、忘れ去られた存在になっていて人気にならなそうな実力馬ビワハイジ(長期休養明けを叩いて臨むので狙い目)、現役最強の一勝馬エイシンカチータ(500万条件でも出れるのに敢えてここを使うのは自信があるからだと思う)、武豊に乗り変わったエアリバティーといった先行馬が狙い目。 メジロランバダも前にいく力はあるんだが、いかんせん人気になりそうだしな。
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買 い 目 |
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結 果 |
1着 | エリモシック | 配当 600 | |||||||||
2着 | ダンスパートナー | コメント | ||||||||||
11/2 |
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京都 | 菊花賞 (G I) | 芝3000 | |||||||||||
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4歳牡牝定量 | |||||||||||||
三冠レースの最後はスタミナの要求される淀の長距離戦。皐月賞、ダービーと連続してサニーブライアンに展開の利逃げ切られたということは春の実績馬だからといってそれほど当てにはならないと思う。 過去の優勝馬の名前を見てみると、まさに大物といった錚々たる顔ぶれである。3000Mという長丁場に加え2度も坂越えのあるコースなので、パワーとスタミナが必要であり半端な力じゃ勝つのは難しいだろう。仕上がりの早い馬が勝つといわれる皐月賞、運の強い馬が勝つといわれる日本ダービーに対して、「強い馬が勝つ」といわれるのはもっともなことである。 現時点で歴代勝ち馬に匹敵する大物という雰囲気と実績を兼ね備えた馬といえばシルクジャスティスだ。京都大賞典で古馬相手にスローペースの追い込みで勝ったというのは評価できる。昨年のミナモトマリノスも大賞典で善戦しているが、ジャスティスの場合展開不利を克服してのものだけに評価できるだろう。 しかし、歴代勝ち馬の中にはマヤノトップガン、ライスシャワーなど、菊花賞の時点ではそれほどの評価ではなかったが、その後の活躍によって大物と認められた馬たちもいる。そこでそのような馬を見つけてみようとすればダイワオーシュウの名前があがる。キャリア4戦がネックだが成長力があり、叩き良化型で、長距離血統であるリアルシャダイ産駒である。セントライト記念も2着で、底を見せていない。今回はこれといって前に行きそうな馬がおらずスローペースになりそうだが、この馬は先行力もある自在型の馬で、好位につければそのまま抜け出すということもできるはず。そこで、ダイワオーシュウを本命にあげたい。 その他の馬ではジャスティスと3強の一角をなしているトライアル2連勝のマチカネフクキタル(スターマンを思い出させる馬だが、距離はどうか?)と春のクラシック2戦とも1番人気だったメジロブライトあたりか。それから安定味があり長距離血統のトニービン産駒パルスビートあたりが狙い目となる。 ちなみに私はここの予想にこそ京都新聞杯しか書いていないが、実はセントライト記念、神戸新聞杯といった前哨戦の予想も的中させているということをお断りしておこう。
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買 い 目 |
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結 果 |
1着 | マチカネフクキタル | 配当 3970 | ||||||||||
2着 | ダイワオーシュウ | コメント | |||||||||||
的中 500 x 3970 = 19850 pts |