本命は牝馬ながらチャンピオンズカップで４着に好走した私の一口出資馬サンビスタとする。チャンピオンズカップはＪＢＣレディスクラシックを目標にしていて、そのお釣りで出走しての結果である。しかも元々クイーン賞に出走予定だったのを急遽切り替えたため、騎手もテン乗りの松田騎手だった。それでいて４着に好走し、直線で見せた末脚は着順以上に強い内容だった。今回はここを目標に仕上げて来ており、ステップとして使ったＴＣＫ女王盃でＣ．デムーロ騎手を乗せて無難に勝利を飾って同騎手で臨む。ダートで実績を残しているが、もともと芝の方が向いていると思われていた馬であり、芝コーススタートはむしろプラスである。現役ダート馬No.1の実績を誇るホッコータルマエが出走せず、チャンピオンズカップよりもレベルの低い今回のメンバーなら勝機だろう。急逝した父スズカマンボを弔う意味でも、また、回避することになった同厩舎のエアハリファの無念を晴らす意味でも勝って欲しいものだ。

　相手筆頭はコパノリッキー。枠が内の方なのが気になるものの、東海ステークスでの強い勝ちっぷりを見ていると買わないわけにはいかないだろう。昨年のこのレースの覇者であり、その後もかしわ記念を勝つなどダートのマイルはベストの条件である。前走を見る限り武豊とも息が合ってそうで手強い存在だ。

　その他の馬ではサンビスタの元主戦岩田騎手が騎乗しチャンピオンズカップでも最先着のローマンレジェンド、川崎記念２着で古馬のレースでも勝負になる目処が立った４歳馬カゼノコ、昨秋は不振だったがまだまだ見限れないベストウォーリア、東京コースが得意なワイドバッハ、年齢的に衰えを感じるがベリー騎手騎乗が不気味なワンダーアキュート、ダートの高回収率種牡馬シニスターミニスター産駒のインカンテーションに流そう。