モーリスが直線で先行馬を交わして勝利。安田記念に続いて春秋マイルＧＩ制覇を成し遂げた。このレースが設立されて以来同年の安田記念とマイルＣＳをともに勝った馬は何頭かいるが、過去、その春の安田記念以来のローテーションでマイルCSに挑戦した馬は[0,0,0,7]である。モーリスは見事に史上初の安田記念以来の出走でマイルＣＳ勝ち馬となった。春秋連覇も偉業だが、休み明けも何のその、ぶっつけで最高の結果を出せるのだから本当に強い馬である。久々にマイルのスターホースが現れた。先日のアルゼンチン共和国杯はスクリーンヒーロー産駒のゴールドアクターが勝ったが、モーリスはＧＩ２勝目でその勢いは止まりそうにない。スクリーンヒーローは全体での成績は平凡だが重賞では勝率が25%、複勝率に至っては34.6%と大舞台に非常に強い成績を残している。しかも回収率も単複ともに100%を超えていて馬券的にも「優秀な」種牡馬だ。ロベルト系らしく一発があって大舞台に強いのだろう。

　２着は昨年に引き続いてフィエロ。昨年はハナ差だったが今回は１馬身差以上付けられての完敗だった。しかし、勝った馬が強かっただけで力は出している。重賞ではいつもいい所までは行くのだが、なかなか勝ち切れないな。

　我が本命で１番人気のイスラボニータは３着。出遅れたのが最後に響いた。出遅れがなかったら２着には来てた筈である。騎手のコメントによると「出遅れて流れに乗れなかったが地力で３着まで来た」とのことなので、スムーズなスタートをしていれば勝てていたのかも知れない。最後は４着サトノアラジンとの差も微妙だったがどうにか馬券圏内を死守した。これで３戦連続３着である。皐月賞は勝ったものの、善戦すれど勝ち切れずというレースが続いているので実はジリ脚なのかも知れない。

外れ