抜けた馬がおらず混戦模様を呈しているスプリンターズステークスである。今の時期のスプリント界自体が抜けた馬がいないと言っていいだろう。こういう時こそ思い切って穴を狙ってみよう。

　本命はコース巧者のサクラゴスペル とする。中山芝1200mコースでは[3,0,1,0]という抜群のコース適性である。唯一の着外が昨年のスプリンターズＳ11着というのは気がかりだが、このコースの重賞２勝という実績もあるのだし改めて期待したい。前走の安田記念惨敗はスタートが良くなかった上に距離も合わなかったのが敗因であり度外視していいたろう。父のサクラプレジデントも地味な種牡馬ではあるがこのコースは得意であり、勝ち星こそ出走頭数の多いサクラバクシンオーには及ばないものの勝率や連対率では上回っている。また、回収率も単複ともに100%を大幅に超える馬券的にも狙える種牡馬である。

　もう１頭香港馬のリッチタペストリーに注目しよう。スプリンターズＳに出走してくる香港馬は人気の有無に関係なく激走することが多い。この馬はダート馬っぽいイメージがあるが芝でも走れる馬だ。今までこのレースで馬券になった香港馬と比べると芝レースでの実績は劣るが、香港から来る短距離馬は本気度が高く侮れない。日本のスプリント馬の層が薄い今ならチャンスは十分ある。

　馬券的には軸は１頭に絞らず上記２頭から馬連で流しておくことにしよう。1400m以下での重賞実績がなく明らかにここでは通用しなさそうな２頭（出馬表で「消」を打った馬）以外全てに流す。