ヴィクトリアマイルは前年の連対馬が連に絡むことが多い。ウオッカ、ブエナビスタ、アパパネ、ホエールキャプチャ、ヴィルシーナと創設されてから９回で５頭の馬が２回連対している。前年勝った後も引き続き好調でも近走不振でも関係なく前年の連対馬がやってくる。古馬牝馬の重賞は似たようなメンバーが活躍することが多いのだが、その中でもヴィクトリアマイルは適性の問われるレースなのである。

　本命は昨年のこのレースの２着馬メイショウマンボ。近走は不振であるものの、昨年のこのレースでしぶとく逃げ粘るヴィルシーナに半馬身差まで詰め寄ったのは大きい。そのヴィルシーナも昨年は久々の好走だったわけだし、近走成績よりもレースへの適性のある馬が好走するのがヴィクトリアマイルなのである。桜花賞で惨敗してオークス、秋華賞、エリ女を勝っているので中長距離向きのイメージがあるが、マイルへの適性は昨年のこのレースで実証済みだ。東京マイルはスピードだけではなくスタミナも必要とされるコースなので、スタミナもあるこの馬には打ってつけである。まだ５歳であるし成長力のあるスズカマンボ産駒なので既に衰えてしまったわけではないだろう。昨年に続く好走に期待しよう。

　相手筆頭はヌーヴォレコルト。新馬戦以外はデビュー以来全て馬券圏内に入っており、前走の中山記念ではロゴタイプやイスラボニータといった皐月賞馬を完封しての牡馬相手の勝利を決めた。実力からすればこの馬が断然だろう。

　その他の馬ではディアデラマドレ、カフェブリリアントを始めとしてレッドリヴェール、ストレイトガール、スマートレイアー、ショウナンパンドラといったところを押さえておこう。念のためワイドも押さえておく。