昨年の有馬記念馬ゴールドアクターと今年の宝塚記念馬マリアライトの一騎打ちムードなのであるが、この２頭は絶対視できるほど鉄板かと言われるとそうでもない。

　まず、前売り１番人気のゴールドアクターだが、春天の様にポカをやることもあり単なる叩き台のここでは確実視はできない。また、鞍上の吉田隼人騎手は中山芝2200mコースは極端に苦手である（芝2500mは得意なのでそういうイメージが薄いが）。

　前売り２番人気のマリアライトはというと、宝塚記念は人気薄で気楽に乗ったら流れがたまたま向いたとも考えられる。また、昨年のオールカマーでは54kgで勝ち馬から0.8秒差の５着だが、今年は昨年から2kg増の斤量である。

　実績や能力では上記の人気２頭が抜きん出ているのだが、両者ともに不安材料があるので、敢えて別な馬を本命に狙ってみよう。

　本命はこのコースと同じ芝2200mのＧIIアメリカＪＣＣを勝ったクリールカイザーとする。準オープン時代もこのコースで３馬身差を付けて勝ち上がり、まさにコース巧者である。また、鞍上の田辺騎手もこのコースが得意だ。人気のグランプリホース２頭に割って入るとすればこの馬だろう。

　相手は人気の２頭ゴールドアクターとマリアライトに流す。他に期待できそうな馬がおらず、実力の抜けた２頭のうちのどちらかは連に絡む可能性は高い。２頭のうちでは前売りオッズが高いマリアライトの方が大崩れしないという意味では連対の可能性がやや高そうなので、印的にはマリアライトを対抗、ゴールドアクターを単穴とする。