本命は牝馬のホワイトフーガとする。昨年のＪＢＣレディスクラシックでは後のチャンピオンズカップ勝ち馬サンビスタに５馬身差を付けて圧勝劇を演じた。そのサンビスタが引退してしまい、今回の有力馬はチャンピオンズカップでサンビスタに敗れた相手が大半を占める。展開の利などもあるが、もしチャンピオンズカップにホワイトフーガが出ていれば単純計算で今回１番人気のノンコノユメですら６馬身半差を付けていたということになる。まあ、そう単純には行かないのが競馬だが、６馬身差は無理でも勝っていたかせいぜい２着には来ていたと思われる。まだ４歳と若いので成長も期待できる。ＪＲＡのダートＧＩを牝馬が制したのは昨年のサンビスタが史上初だが、今回はもっと強い牝馬が出てくるので２連続で牝馬が制覇してもおかしくない。今のダートは牝馬の時代である。

　相手筆頭はチャンピオンズカップ２着のノンコノユメ。なお、牝馬みたいな名前だが牡馬である。今回のメンバーでチャンピオンズカップ最先着であるし、まだ４歳と成長の余地を残しているので上積みにも期待しよう。

　その他の馬では、まだ底を見せていない４歳馬モーニンを始めとして、このレースを２連勝中のコパノリッキー、東海Ｓの覇者アスカノロマン、昨年３着のマイル巧者ベストウォーリア、東海Ｓ３着で横山息子から父に鞍上強化のロワジャルダン、ダートではとにかく買っておけば穴馬券を獲れるサウスヴィグラス産駒のコーリンベリーとサノイチ、３年前の勝ち馬でまだ衰えきってはいないグレープブランデー、重賞初挑戦だが４連勝中で底を見せておらず逃げ馬にとって有利な外の方の枠を引いたスーサンジョイに流そう。