本命はロサギガンティアとする。前走の安田記念こそ９着に敗れたが、阪神カップ勝ちや京王杯スプリングＣ２着の実績はこのメンバーでは十分すぎるほどだ。1400mでも活躍が目立つが、1600mでもＮＨＫマイルＣで勝ち馬に0.1秒差まで肉薄するなどマイルも守備範囲である。藤沢和厩舎は２頭出しなので、勝負がかりの可能性が高い。そして、鞍上がデムーロ騎手なのも大きい。重賞で迷ったらとりあえずデムーロを買っておけと言われるぐらい期待できる騎手である。

　対抗は昨年のこのレースの勝ち馬レッドアリオンを狙ってみよう。一昨年の勝ち馬クラレントの弟でもあり、血統的にもこのレースと相性が良い。今回は厩舎２頭出しであり、橋口厩舎のもう一角のピークトラムの方が人気になっているが、狙い目のは昨年の勝ち馬の方だ。内田騎手への乗り替わりも心強い。なお、ピークトラムは父の代から橋口厩舎の主戦騎手である小牧騎手が乗っているのが気になるが、中京記念好走馬は関屋記念では人気でもことごとく凡走するので消しとする。

　もう１頭人気どころのマジックタイムも押さえておこう。過去のデータからは前走ヴィクトリアマイルの馬はここでは来ないのだが、ルメール騎手が騎乗ということで侮れないので押さえておく。