ダートといえばグランド牧場であり、そのグランド牧場の社長の弟の厩舎である伊藤圭三厩舎は（馬主や生産牧場に関係なく）特にダートが得意である。グランド牧場→伊藤圭三厩舎ラインはダートで穴を開けることが多いが、そのラインが今回は２頭出し。使い分けをせず敢えてここに２頭を出してくるのだから勝負がかりだと思われる。今回はその２頭を軸にして勝負しよう。

　本命はあのラブミーチャンの弟で一昨年のこのレース４着のダブルスター。シニスターミニスター産駒だが、その種牡馬の産駒も系統は違うとはいえラブミーチャンの父であるサウスヴィグラス並にダートで穴を開けることが多い。しかも1800m以上に限ればサウスヴィグラス産駒以上に好走確率が高い。人気は無いが穴の匂いがプンプンする馬だ。なお、奇しくも妹（ラブミーチャンの全妹）の３歳馬ハヤブサレディゴーがこの日デビューする。兄弟で同日に新馬戦と重賞を制してもらたいものだ。

　対抗はイッシンドウタイ少女隊。昨年のマーチＳ２着馬である。その後の休養明けのベテルギウスＳでは３着とまあまあの成績だったが、前走は斤量に泣かされたのか８着に惨敗。しかし、それで人気を下げたので叩き３戦目の今回は狙い目である。父のスズカマンボの産駒であるサンビスタが同コースでＧＩを勝っているのでコース適性もある筈だ。巻き返しに期待したい。なお、印は本命・対抗と分けたが、それは前日発売オッズを見て高い方を本命としただけのこと。軸は１頭に絞りきれなかったので２頭軸とする。個人的な願望はイッシンドウタイに勝って欲しいのだが（名前が好きだからという能力やレース結果には直接関係ない理由で）。

　流す相手はインカンテーション産駒で昨年３着のインカンテーションを筆頭に、ロワジャルダン、アスカノロマン、ローマンレジェンド、グランドシチー、モンドクラッセといったところ。