アルゼンチン共和国杯は４歳馬が非常に好走するレースである…筈なのだが、今年は何故か４歳馬の出走がゼロ。難解な一戦となった。

　長距離レースは高齢馬が有利なイメージがあるが、このレースの場合そのイメージとは逆に若い馬の活躍が目立つ。４歳馬が不出走となれば３歳馬の出番だ。というわけで、ダービー２着馬のスワーヴリチャードを本命とする。３歳馬ながらダービー２着という実績は大きい。しかもハーツクライ産駒なので長距離には向いている。このメンバーではこの馬で堅そうなので、人気だが外せない。

　問題は相手をどの馬にするかである。相手筆頭は今年の目黒記念で３着に好走したヒットザターゲットとしよう。目黒記念と言えばこのレースと同じコースのＧIIであり、３着という中途半端な好走のせいか今回も同じ54kgで出走できるので狙い目だ。母父トニービンというのは東京コースに合っている。また、角居厩舎が２頭出しなので勝負がかりの可能性が高い。角居厩舎の馬はもう１頭のデニムアンドルビーの方が人気になっているが、実績はともかく近走成績を考えるとヒットザターゲットの方が上である。

　その他では札幌の長距離戦丹頂Ｓを勝ってここに臨むプレストウィックと、もう１頭の３歳馬で今回は戸崎騎手を起用してきたラジオNIKKEI賞勝ち馬セダブリランテスを押さえておこう。