今年から金鯱賞と入れ替わる形でこの時期に戻ってきた中日新聞杯である。ＧIIIとなってハンデ戦ともなったので旧金鯱賞とは傾向が違うかもしれない。もともとこの時期だったので、季節感が戻ったという感じもする。

　本命は２頭出し音無厩舎の１頭ミッキーロケットとしよう。キングカメハメハ産駒はこのコースで過去３年の勝率が17.4%とずば抜けており（今回出走する馬の父の産駒の勝率が10%を超えている馬は唯一）、回収率も単複ともに100%を超えていて馬券的にもおいしい。その中でも最も有力なのがミッキーロケットである。日経新春杯の勝ち馬であり、京都記念でも勝ち馬と0.4秒差の４着に好走している。このメンバーでは実績が抜けている。その馬が厩舎２頭出しで勝負に来たのだから、ここは期待して良い。ハンデの57.5kgというのは気になるが本命にしよう。

　対抗は同じくキングカメハメハ産駒のスズカデヴィアスとしよう。同コースで行われた今年の金鯱賞で３着に好走し、前走の福島記念でもクビ差の２着と好走している。

　もう１頭のキングカメハメハ産駒であるマキシマムドパリも狙い目である。このレースと同コースで行われた愛知杯の勝ち馬であり、牝馬限定戦ながら重賞で好走を続けている。

　上記３頭のキングカメハメハ産駒のボックスで勝負するが、もう１頭押さえるとしたら金鯱賞２着のロードヴァンドール。逃げ残りの展開になれば残るだろうし、ＧＩでは足りないもののＧIIIに戻った今回は勝負になるだろう。本命馬との馬連を押さえておこう。