今年はいつにも増して混戦模様のダービーであり、人気も割れている。皐月賞が波乱だったということもあるのだろう。多くの馬にダービー馬となるチャンスがありそうだ。

　本命は皐月賞馬アルアインとする。皐月賞を勝っている割には人気がない。確かに皐月賞は９番人気の人気薄での勝利だった。しかし、毎日杯も制しており、大きな不利のあったシンザン記念を除くとデビュー以来完璧な成績である。皐月賞馬であり、しかもディープインパクト産駒の割には人気になっていない。配当的妙味を考えると狙い目だろう。松山がダービージョッキーというのは気になるが、ダービー初騎乗ではないのでまだいいだろう。今年は現時点でリーディング10位であり、それなりの実績は残している。ダービーは他のレースとは雰囲気が全然違うので場数を踏んできた騎手が有利ではあるが、勝ってもおかしくないし２着なら十分ありえる。

　相手筆頭は皐月賞３番人気だったカデナ。その皐月賞は９着に敗れて人気を落としている。しかし、９着といっても大きく離された惨敗ではなく、巻き返しの可能性は十分だ。弥生賞を勝った実力馬であり、皐月賞のように異様なペースにならなければ能力を発揮できるだろう。また、脚質的に府中のほうが合っていると思われる。

　▲はアドミラブル。ダービーと同じ青葉賞を快勝した馬だ。騎手がデムーロなのは魅力だし、１番人気が好走することが多いダービーで１番人気というのは心強い（もっとも今年は人気が割れていていつもの年の１番人気馬ほど絶大な信頼は置けないかもしれないが）。

　その他も皐月賞組を中心に手広く流す。ダンビュライト、スワーヴリチャード、クリンチャー、サトノアーサー、ペルシアンナイト、レイデオロ、ウインブライトを押さえておこう。皐月賞組以外は前走勝っている馬以外はダービーではほとんど来ないので、そのような馬を中心にしたが、毎日杯２着で昨年のダービージョッキー川田が騎乗のサトノアーサーは不気味なので押さえておくこととする。