断然人気のキタサンブラックは９着と謎の惨敗だった。負けることはあると思っていたが、ここまで惨敗とは意外である。連戦の疲れがあったのだろうか？それとも、もともと外枠になれば脆い馬なのだろうか？唯一の惨敗のダービーも外枠であり、それ以外の大舞台では大概内枠を引いてきた馬だ。

　普段は逃げないシュヴァルグランがハナを切り、２番手にはシャケトラが付ける。キタサンブラックは外枠だったこともあり、すんなりとは行かせてもらえなかった。それでも３番手で折り合いを付けていたが、1000m通過あたりでサトノクラウンがキタサンブラックをつつくように外から被せてプレッシャーを与えた。サトノクラウンが被せたのは一瞬だけで、まだ中団まで下がっていった。そのサトノクラウンが最終的に勝ってしまうのだから大したものである。キタサンブラックを負かしに行ったが、それだけではなく自分が勝ってしまうのだから。漁夫の利で勝ったのではなく、自ら仕掛けて勝利を物にしたといった感じである。

　４コーナー過ぎでシャケトラが先頭に立ち、キタサンブラックが外から迫ってくる。この２頭が抜け出してそのまま決まってくれれば的中だったのだが、キタサンブラックは失速してしまった。外からサトノクラウンが伸びてきて、内からはゴールドアクターがやってきてワンツーを決めた。３着にはミッキークインが上がってきて、直線前半で先頭だったシャケトラは４着だった。

　1000m通過タイムは60.6秒と別に速くないのだが、1000m過ぎからレースが動いた。結果的に前の馬に不利な流れになってしまい、差し馬が上位を占めることとなった。それでも道中２番手のシャケトラは４着に粘っているのだから、力はあるのだろう。実力の割に人気がないと思って本命にしたが、最終的には単勝２番人気だった。

外れ