雨の降りしきる中、重馬場でレースが行われた。混戦を断ったのはルミナスウォリアーだった。激しい２着争いを尻目に１馬身半差抜け出して、重賞初制覇を遂げた。父のメイショウサムソンはサドラーズウェルズ系だけあって芝の重馬場が得意だ。馬場状態も味方につけた勝利だった。手元にあるパーフェクト種牡馬辞典 2017-2018にはメイショウサムソン産駒は重馬場が得意なことはもちろん、母父アグネスタキオンとはニックスといっていいと書いてある。まさにルミナスウォリアーがそのような配合だ。重賞初制覇だが、まさに来るべくして来たのだろう。レースが終わった後でその種牡馬辞典で調べてみたのだが、予想の段階で目を通しておくべきだった。

　２着争いはタマモベストプレイ、ヤマカツライデン、アングライフェン、ケイティープライドの４頭による大激戦だった。その混戦の中で、わずかにタマモベストプレイが頭差抜け出して２着を確保した。タマモベストプレイは兄がすべて短距離馬なうえに父がフジキセキであり、血統的に距離が短いほうが良さそうな馬である。それゆえに今回は距離短縮が吉と出たのだろうが、血統を見る限りもっと短いほうが良いものと思われる。「なぜ長距離ばかり使ってるの？」と思ってしまう馬である。 　我が本命ケイティプライドは直線で良い脚を使い、２着争いに食い込んだが２着争いの中では最後方の５着だった。重馬場だったので早めに抜け出した（もしくはもともと先行してた）馬たちを捉えることはできなかった。

　上位には先行した馬が残ったが、勝ったルミナスウォリアーはもともとは先行馬ではなく、今回はいつもより前目の競馬だった。重馬場に強いということもあるが、展開や馬場状態を見込んだ陣営の作戦も功を奏したと言えよう。

外れ