今週で武幸四郎騎手が引退し、調教師へ転身する。武幸四郎といえばデビューした週にいきなりマイラーズカップでオースミタイクーンに騎乗し、重賞を制覇してしまったのが衝撃的だった。しかもそれが初勝利である。デビューが派手だった割にはその後の活躍はそれほど派手ではなかったが、そこそこの実績を残した。何かを持っている騎手なのだろう。

　その武幸四郎騎手が阪急杯でカオスモスに騎乗する。これが騎手として最後の重賞である。デビューが派手だったので、最後の重賞も有終の美に期待したい。周囲の騎手も気を使ってくれるので有利にレースを進められるであろう。２月最後の重賞は引退する騎手が勝つことが多い（といっても直近では松永幹夫現調教師までさかのぼらないと思い出せない）。他の騎手に気を使ってもらえるぐらいの実績と人格を備えていることが条件だが、幸四郎の場合は調教師に転身することが決まって以降成績が伸びているので大丈夫だろう。馬自体は２年以上勝ち星がないが、かつては重賞２着の実績のある馬なので期待しよう。

　どの馬にもチャンスがあるメンバー構成なので、相手は総流しで勝負しよう。