今年の京都新聞杯は１勝馬と２勝馬しかおらず、重賞好走馬もいない小粒なメンバー構成である。それだけにどの馬もダービー出走権を虎視眈々と狙っていると思われる。

　本命は皐月賞トライアルの若葉Ｓで３着と惜しくも権利を獲れなかったインヴィクタとする。京都芝2400mの梅花賞を勝っているのが心強い。それだけにスタミナがあるということであり、京都新聞杯では長距離の条件戦を勝ち上がってきた馬が好走することが多い。鞍上のルメール騎手もこのコースで過去３年間の勝率30%とかなり成績がよく、回収率も100%を超えているので馬券的にも期待できる。

　相手筆頭はマンハッタンカフェ産駒のプラチナムバレット。マンハッタンカフェはディープインパクトと並んで京都新聞杯と相性が良い。今回はディープインパクト産駒が出走していないのでマンハッタンカフェの出番である。前走はＧＩ戦線で大活躍しているサウンズオブアースの「主な勝鞍」としておなじみのはなみずき賞だ。出世レース（になるかもしれないレース）を勝った勢いでダービー出走権も手に入れる可能性が高い。

　もう１頭、武豊騎手が騎乗するゴールドハットを狙ってみよう。日本で走った兄カフジオリオンが短距離馬で父も現役時代マイル路線で活躍したのハットトリックなので距離が伸びてどうかだが、京都の未勝利で圧勝しているのは侮れない。ハットトリックが所属していた角居厩舎の馬であり、マル外ながら厩舎ゆかりの血統ともいえる（ハットトリックはアメリカで種牡馬をやっている）。

　さらに抑えとして地力のありそうなサトノクロニクルと京都が得意なサトノリュウガの両サトノに流しておこう。