中山記念は過去に同レースで連対実績のあるリピーターが活躍する言われていたが、それは過去の話である。ここ数年はドバイなどの海外遠征のステップとする馬も多く、出走してくる馬の傾向が変わってきている。さらに、今年から大阪杯がＧＩに昇格したので、そのステップレースとしても重要なレースとなる。

　中山記念の傾向が変わってきたここ数年、特に過去３年は４，５歳の若い馬の活躍が目立つ。今年の出走馬ではリアルスティールとヴィブロスがそれに該当する。この２頭のどちらを本命とするかだが、斤量と配当的味を考えて４歳馬のヴィブロスを本命としよう。

　ヴィブロスは昨年の秋華賞を勝ち、それ以来の出走である。2000mがベスト距離と思われ、大阪杯を視野に入れての出走であろう。リアルスティールが58kgで臨むのに対し、この馬は牝馬ということもあり54kgでの出走だ。ＧＩ勝ちの実績があり、ここでもかなり有力である。主戦の福永騎手が怪我で休養しているが、内田騎手なら問題ないだろう。

　相手筆頭は５歳馬のリアルスティールとする。前述のとおり斤量と人気を考えて本命にはしなかったが、実績はナンバーワンであり、また、大崩れしない安定味のある馬である。

　その他では昨年のこのレースの２着馬アンビシャス、デムーロ騎手騎乗で昨年の札幌記念を逃げ切ったネオリアリズム、中山金杯を勝って臨む中山巧者ツクバアズマオーを相手として流そう。