桜花賞組は桜花賞組でもカラクレナイではなくアエロリットがＮＨＫマイルカップを制した。道中は２番手を追走していて、直線では逃げたボンセルヴィーソに迫ったが、直線半ばまではなかなか逃げ馬も止まらなかった。それでも後続を寄せ付けず、直線半ばで逃げ馬を捉えて先頭でゴールを駆け抜けた。１勝馬の身でＮＨＫマイルカップに駒を進めてきたが、生涯２勝目がこのＧＩだった。桜花賞では控える競馬を試して５着に敗れたが、今回は先行に戻したら見事にハマった。菊沢隆徳調教師はこれがＧＩ初制覇。鞍上は義兄の横山典弘騎手だ。

　２着は昨年の全日本２歳優駿馬、つまりダートの２歳チャンピオンであるリエノテソーロが来て穴を開けた。前が止まらない流れの中を中団から差しての２着は大きい。デビューから２戦は芝で勝っているが、ミスプロ系なので早い時期なら能力（仕上がりの早さ）の違いで芝でも勝てたのだと思って、本質的にはダート馬だと思っていた。しかし、３歳５月に芝のＧＩを勝つとは驚いた。考えてみたらメンバー中唯一のＧＩ馬である。芝が全くダメという確証はないのだから、ここで走っても不思議ではない。今後はどのような路線に行くのだろうか？芝かダートかはたまた兼用か。マイルぐらいなら芝でもダートでもやれるだろう。

　ＮＨＫマイルＣはペースが緩まず、速い決着になりやすいので、スピードを持続させるダート兼用の馬が強いレースでもある。２着のリエノテソーロは言うに及ばず、勝ったアエロリットもクロフネ産駒なのでダート適性は高いと思う。ダートのレースだと思って予想したら馬連は獲れただろう。

　我が本命タイセイスターリーは今回は控えて後方からのレースをしたが、伸びずに15着に惨敗だった。１番人気のカラクレナイはさらに下の17着に敗れ去っている。前に行った馬が１，３着に残るような展開だったので、後ろから行く馬にとっては厳しい展開だったか。

外れ