過去の傾向を見ると関西馬は不振であり、ダービー上位馬の関西馬は特に不振なようだ。ダービー上位の関西馬が神戸新聞杯ではなくセントライト記念を使ってくるということは何かがあると思って良い。皐月賞を勝ってダービー５着のアルラインが人気を集めているが、まさに人気になって消えるパターンである。また、ラジオNIKKEI賞から直行の馬はラジオNIKKEI賞１〜２着馬以外はことごとく着外である。人気の一角サトノクロニクルには不利なデータだ。この池江厩舎２頭は来てもおかしくないので押さえるが、本線にはしづらい。というわけで荒れると予想し、穴を狙っていこう。

　本命は関東馬のサンデームーティエとする。セントライト記念はロベルト系の馬がよく穴を開けるが、この馬はロベルト系のタニノギムレット産駒せある。母父はオペラハウスという重厚な血統だ。重馬場が予想されるので、重馬場が得意そうな血統のこの馬が狙い目である。なかなか勝ち上がれなかったが、ここに来て力を付けてきた。春の実績馬がいまいち信頼度が低いし、菊花賞の権利をここで取っておく必要がある馬の方がメイチで臨んでくるので、こういう上がり馬を狙った方が良いだろう。ここ２戦直線の長い東京コースを逃げ切って勝利を掴んでいる。直線の短い中山はむしろ歓迎だ。

　相手はどの馬も一長一短なので手広く行く。相手筆頭は人気上位馬で唯一不利なデータが見当たらないミッキースワローとする。前走は1000万条件で好走したが、惜しくも３着だったので賞金を積むことができなかった。ここで権利を確保しておきたいところだろう。騎手を調教師の息子から横山典弘騎手に変えてきたことからも厩舎の意気込みが感じられる。

　その他の馬では地方馬のブラックロードが面白い。ロベルトの３×３とういう血統はこのレース向きであり、地方馬ながら盛岡で芝を２勝しているので芝適性も問題ない。ほぼ全ての馬にチャンスがあるので、それ以外の馬にも手広く流そう。