本命はディープインパクト産駒の重賞勝ち馬カデナとする。グランド牧場の生産馬である。グランド牧場といえばダートのイメージが強いが、スズカマンボやカデナの兄のスズカコーズウェイなどのように芝の重賞で活躍する馬もたまに出している。カデナは重賞勝ち馬を輩出している繁殖牝馬にディープインパクトを付けたのだから、芝での活躍を期待して生産したのだろう。京都２歳Ｓで差し切り勝ちを収めたが、これぞディープインパクト産駒というような見事な末脚だった。ディープインパクト産駒はクラシックのトライアルでは滅法強く、そういった意味でも期待できる。

　相手筆頭はもう一頭の重賞勝ち馬コマノインパルスとしよう。このレースと同じコースで行われた京成杯を勝っているというところが心強い。その京成杯の予想でもカイタノだが、バゴ産駒は中山芝2000mコースでの回収率が単複ともに100%を超えている。狙ってみて損はない。

　もう一頭良血馬グローブシアターを押さえておこう。日米オークス勝ちのシーザリオに、リーディングサイアー争いの常連キングカメハメハを付けた期待の良血である。荒削りな面はあるが、素質は高い。カデナに主戦の福永騎手を取られたが、代わりに乗る川田騎手は過去３年のこのコースの勝率が30.8%という驚異の成績である。回収率も単複ともに100%を超えており、馬券的にも狙えるので期待しよう。