日本ダービーは１番人気が強いレースであるが、さらに１枠が強いレースである。１枠の馬は過去10年で４勝２着２回と好成績だ。東京芝2400mはコース形態を考えると枠順はあまり関係ないように思えるのだが、ダービーは陣営にとっても特別なレースということもあるのだろうか内枠ほど好成績を残している。

　今年は前売り１番人気馬が１枠に入っている。昨年の２歳王者ダノンプレミアムである。順当なら皐月賞を勝ってここに臨んだと思われる馬だが、挫跖のために皐月賞は断念。幸い軽症で済んだため、ダービーに出走してきた。挫跖で休んだブランクがどう出るかが心配だが、もともとの実力はこの馬が抜けている。その馬が有利な１番枠なので、これは軸にするしかないだろう。というわけでダノンプレミアムを本命とする。

　問題は相手をどうするかである。皐月賞は道悪だったのと、アイトーンが大逃げしていたため通過タイムは早かったものの２番手以下はスローペースだったので先行した馬がそのまま粘ったということもあって着順がそのままダービーにつながるとは限らない。
　皐月賞組は「差して届かなかった馬」がダービーで狙える。展開に恵まれずに皐月賞では結果が出なかったが直線の長い東京コースではその末脚が活かせるからである。

　相手筆頭は皐月賞４着のステルヴィオとしよう。皐月賞では２番人気で４着であり、３番人気５着のキタノコマンドールにハナ差ではあるが先着している。しかし、ダービーの前売りではステルヴィオのほうがキタノコマンドールよりも倍ぐらい単勝オッズが高い。配当の妙味を考えるとステルヴィオが狙い目である。おそらくロードカナロア産駒なので2400mはもたないと思われてるのだろうが、ロードカナロア産駒は自身こそ短距離馬だったもののその父キングカメハメハ産駒はダービー馬であり距離がもたないというわけではない。現に先週アーモンドアイがオークスを制している。母が短距離馬ではない限り距離は大丈夫だ。先週のオークスに引き続きルメール騎手騎乗のロードカナロア産駒に期待しよう。

　それ以外では皐月賞を勝ったエポカドーロを狙おう。人気なら消す予定だったが皐月賞馬の割には人気になっていない。オルフェーヴル産駒だけに大舞台では強そうなので二冠も夢ではない。

　それからもう１頭、毎日杯を勝ってここに直行してきたブラストワンピースを押さえておく。毎日杯からダービーに直行というローテーションも近年では珍しくなくなった。ここに照準を絞ってきたのだろう。キャリアは浅いが東京芝2400mを圧勝しているのは魅力である。

　今回はダービーデーJRAプレミアムで馬連の配当が５％上乗せされるので馬連で勝負しよう。