本命は高松宮記念３着馬のナックビーナスとする。前走の函館スプリントＳは３着で、昨年のこのレースも３着と重賞３着が多く、実績の割には収得賞金が少ない。秋のスプリンターズＳに向けてここは賞金を積んでスプリンターズＳへの出走を確実にしたいことだろう。今回は鞍上に短期免許のモレイラ騎手を配してきた。それだけ勝負がかりだということだろう。夏の短距離戦は牝馬が好走する傾向にあるが、ここ５年は特にその傾向が強く、13〜15年に３年連続牝馬のワンツーで決まり、それ以降も必ず牝馬が連対している。昨年はせん馬のエポワスが勝っているので、ここ５年で連に絡んだ牡馬は一昨年のシュウジわずか１頭のみである。近走を見る限り３着だった昨年よりも力をつけているナックビーナスを軸にしよう。

　相手筆頭はムーンクエイク。京王杯スプリングカップをレコード勝ちしながら安田記念をパスしてここに出走してきた。安田記念を使わなかったことで体力も消耗していないだろうから、ここで期待しよう。厩舎２頭出しであり勝負がかりと思われる。

　勝負はあくまで前述の２頭の馬連だが、その他の馬ではデムーロ騎手に乗り替わって期待できそうな南半球産馬キャンベルジュニアと、スプリントＧＩ２着２回の実績馬レッツゴードンキを押さえておこう。