京都金杯は内枠が有利なレースである。前年の最終開催はCコースで行われ、芝コースの内側が保護されているからである。１ヶ月間が開いての開催だが、冬は芝の生育が遅いため、結局グリーンベルトができたままのことが多い。連続開催ではないので見落とされがちだが、覚えておいていいだろう。外枠に相当強い（もしくは狙える）馬がいるなら別だが、今回はそこまでの馬はいないので内枠の馬を中心に考えよう。

　本命は１枠２番を引いたラビットランとする。ローズＳを勝って秋華賞でも４着だった期待の４歳牝馬である。前走のターコイズＳは４着だったが勝ち馬とほとんど差がなかった。そのターコイズＳよりもハンデが軽くなっているので今回は狙い目である。牡馬相手でも勝負になるだろう。

　相手筆頭はレッドアンシェル。昨年のＮＨＫマイルで４着と好走した馬だが、ここに来て本格化してきた。前走はオープンのリゲルＳの見事に制覇。その勢いで重賞でも好走に期待したい。

　人気通りにすんなり決まらないことが多い京都金杯なので、その他の馬も狙おう。主に1800mだが京都コースが得意なダノンメジャーが期待できる。ダイワメジャー産駒なのでマイルも合っているだろう。また、ＧII馬カラクレナイも狙い目だ。鞍上の池添騎手は京都芝1600mコースでは過去３年の単勝回収率180%の高回収率を誇り勝利数も多い。近走不振だが穴を狙うならこの馬である。