マルターズアポジーが逃げて、その２馬身後ろの２番手にアエロリットが付ける展開で、３番手以下は５馬身差以上後ろにいるのが道中の展開だった。1000m通過は59.1秒と速いペース。しかし、この２頭はゴール寸前まで粘っていた。最後にウインブライトに屈したものの、２着がアエロリットで、ハイペースで逃げたマルターズアポジーも３着は確保。

　勝ったウインブライトも道中は４番手と前目の位置取りで、３コーナーでは３番手に進出してきていた。ペースは早めだったとはいえ、前に有利な展開だった。勝ったウインブライトは中山芝1800mで行われたスプリングＳを勝った馬である。コース巧者が中山記念を勝った。

　前の馬が残ったのは１番人気のペルシアンナイトが出遅れて後方からの競馬で、なかなか上がってこなかったのでその馬をマークしていた馬の仕掛けが遅れたのもあるかも知れない。いつも出遅れていて、スタートが悪くてもマイルＣＳを勝つような馬だが、今回は後半の仕掛けが遅れた。この馬が勝たなければペースに関係なく前残りで決まる運命にあったのだろう。

　４着には昨年２着のサクラアンプルールが来て、ペルシアンナイトはそれに次ぐ５着。前が残らなければ的中だったのだが…。

外れ