かつては「残念ダービー」と呼ばれたレースであるが、ハンデ戦になってからは時期や場所が変わっていないにもかかわらず「荒れるハンデ戦」となったレースである。波乱の傾向にあり一筋縄ではいかないので、穴っぽいところから狙ってみよう。

　本命はキボウノダイチとする。前走川又騎手で京都の500万を勝ったが、今回は戸崎騎手に乗り替わりである。このコースで勝率21.4%と抜群の成績を誇るトップジョッキー戸崎に乗り替わるのは大きい。今回は前走よりもペースが速くなることが予想されるが、開幕週の芝で直線の短い福島なら先行力があるこの馬は有利だろう。

　相手筆頭は無敗のディープインパクト産駒フィエールマン。キャリアが浅いのがネックだが、逆に言うと底を見せていない強みがある。前走の勝ち方が強かったのでここでも中心になるであろう。荒れるレースであるということとキャリアの浅さから脆さが出る可能性があるので軸にはできなかったが、有力な一頭である。

　その他の馬にも手広く流すが、注目馬はシセイヒテン。１勝馬だがデビュー以来５戦連続馬券圏内と安定した馬であり、１勝馬ゆえにハンデも手頃で面白い存在だ。福島でよく穴を開ける伊藤工真騎手が騎乗というのも一発の可能性が期待できる。

　混戦模様のハンデ戦でほぼ全ての馬にチャンスがありそうなので、馬券的にはほぼ全ての馬に流す。500万条件でも２桁着順にしかなれないマルターズルーメンはハンデが軽くても来ないだろうから消すが、それ以外の馬全てに流そう。