ローズＳはオークス出走組が強いレースなのだが、今年はオークス上位馬が出走していない。かといってオークス最上位（６着）のサトノワルキューレよりも期待できそうな新勢力もいないので、オークス組以外を軸にするよりならサトノワルキューレを本命としよう。やはりこの馬が力が一枚上であり、アーモンドアイが出てくる本番はともかく例年よりメンバーの手薄なここはきっちり決めてくれるだろう。鞍上がデムーロ騎手というのも魅力だ。厩舎（中竹名義だが事実上の角居厩舎）も２頭出しで勝負に来ている。ところで角居厩舎は調教師不在でも普段の調教等はスタッフがやるので影響ないが、デムーロ＆ルメールと騎手もちゃんと確保できているのが凄い。それだけその両騎手のエージェントに力を認められてるということなのだろう。

　ローズＳが行われる阪神芝外1800mはディープインパクト産駒が強いコースであるが、今回は出走馬に10頭ディープ産駒がいて有力どころはほとんどディープ産駒だ。そこで、さらに絞り込まなくてはならないが、このコースのディープインパクト産駒の母父別成績を見ると、キングカメハメハとサドラーズウェルズが強い。過去３年の勝率がともに50%という驚異の成績である。しかも両方とも回収率も100%を超えている。特にサドラーズウェルズは回収率300%だ。

　というわけでサトノワルキューレの相手は、母父がサドラーズウェルズ系のガリレオであるカンタービレ（父ディープインパクト、母父ガリレオという馬の出走はこれが初めてなのでデータがない）と、母父キングカメハメハのオールフォーラヴを狙ってみよう。