秋華賞はオークスからの直行組が過去10年で10頭出走し、全て掲示板を外している。そのほとんどが２桁着順であり、リトルアマポーラの６着が最高だ。そもそも中10週以上の休み明けの馬が全て着外である。今年は牝馬三冠のかかるアーモンドアイと昨年の阪神ＪＦ勝ち馬で桜花賞やオークスでも好走したラッキーライラックが人気になっているが、この２頭はともにオークスからぶっつけでの出走である。危険な人気馬といっていいだろう。少なくとも軸にはできない。

　というわけで穴狙いとしよう。本命はこのレースと相性の良いローズＳ勝ち馬のカンタービレとする。鬼の居ぬ間の洗濯での勝利だったが、その２頭の「鬼」は他のステップレースも使わずにぶっつけで出てきておりデータ上不利なので、素直にローズＳ勝ち馬を本命にしよう。

　その他の馬もローズＳか紫苑Ｓの上位馬を狙う。紫苑Ｓが重賞に格上げされてトライアルが整備されたので、もともとトライアル上位馬の強い秋華賞はますますその傾向が強まるだろう。ローズＳ２着のサラキア、ローズＳ３着のラテュロス、紫苑Ｓ３着のランドネを狙おう（紫苑Ｓ１、２着の馬は出走なし）。

　後はオークスから直行となる上位２頭の取捨をどうするかだ。アーモンドアイは牡馬相手の重賞で勝つ馬であり三冠もかかっている馬である。過去10年のオークスからの直行馬とは力が断然に違っている。休み明けだけに絶対視はできないが一応押さえておこう。ラッキーライラックは乗り慣れた主戦の石橋脩騎手の怪我による休養が痛い。気性の荒いオールフェーヴル産駒なので休養明けと騎手替わりはマイナスである。実績もアーモンドアイほどは高くないので消しでいいだろう。

　今回は確たる軸馬がおらず荒れると思われるので、狙った馬５頭のボックスで勝負しよう。