本命は素質馬のタニノフランケルとする。あの牝馬のダービー馬でＧＩ７勝のウオッカの仔である。素質は高いが粗削りな面があり春のクラシックには出走できなかったが、前走の西部スポニチ賞では４馬身差の圧勝と力を発揮した。前走は展開にも恵まれていたが、本格化と見ていい。デビュー前から注目されていた素質馬だけに、最後の一冠である菊花賞にはぜひとも出走したいことだろう。トライアルのここでは権利確保のために目一杯仕上げてくる筈である。素質と勢いを買ってこの馬を本命としよう。

　相手は皐月賞３着馬のジェネラーレウーノとＮＨＫマイルカップ２着馬ギベオンが中心。すでに賞金は足りているのでここは勝負がかりではないと思うが、実績を考えると侮れない。

　穴として面白いのがダブルフラット。マンハッタンカフェ産駒はこのコースが得意であり、単勝回収率も100%を超えている。収得賞金も900万と、ここで権利を確保しておきたい馬の一頭だ。

　その他の馬ではデムーロ騎手が騎乗するブレステイキングと、キャリアは浅いがデビュー以来無敗の三連勝中のレイエンダを押さえておこう。