現４歳世代の馬は昨年の秋以降古馬相手でも重賞を勝つことが多く、レベルが高い。アーモンドアイがジャパンカップを驚異のレコードで勝ち、ルヴァンスレーヴがチャンピオンズカップを快勝。そして有馬記念はブラストワンピースが制した。その他にも何頭もの馬が古馬相手に重賞を制している。その勢いは年が明けて斤量面での有利さが無くなっても変わらず、京都金杯と日経新春杯の勝ち馬は４歳馬であり、唯一５歳以上の馬が勝った中山金杯も２着は４歳馬だ。この世代はレベルが高いと思って良い。

　このアメリカＪＣＣも４歳馬２頭が注目を集めている。キャリアわずか４戦で菊花賞を制したフィエールマンと、菊花賞は展開が向かず９着だったがその前哨戦で中山芝2200mのセントライト記念を勝っているジェネラーレウーノだ。フィエールマンはキャリアが少ないだけではなく1800mを超える距離の経験がないのに菊花賞を勝った馬であり、能力が高くて今後の成長も楽しみな馬である。ジェネラーレウーノも菊花賞は敗れたものの、得意の中山で距離も長過ぎない2200mなら逆転もありそうだ。菊花賞４着のブラストワンピースが有馬記念を制していることを考えると、あの菊花賞はレベルが高かったと思われる。この２頭を中心に勝負しよう。印は相対的に人気がないジェネラーレウーノの方を本命とするが、この２頭は甲乙付け難い。

　２頭の馬連はこれを書いている時点で２倍台。この２頭の馬連一点勝負だと儲からない。少頭数でありあまり極端には荒れ無いだろうから３着を絞り込んで三連単としよう。三連単の３着付けはどの馬を狙えば良いだろうか？

　まずは１年１ヶ月ぶりのレースとなるシャケトラ。戸崎騎手がインフルエンザのために今週騎乗予定の馬が全て乗り替わりとなり、シャケトラは石橋脩騎手に乗り替わる。戸崎が騎乗予定だったレースは土曜日は８鞍だったのだが、日曜はこのＡＪＣＣだけ。戸崎ほどの実力でかつ優秀なエージェントが付いている騎手が乗り馬を集めまくったのに１鞍しか確保できなかったということはありえない。もし、そうだとしても土日のバランスがおかしい。ＡＪＣＣは勝負がかりであり、そのレースに集中するために意図的に他の騎乗依頼を断ったと考えるのが妥当であろう。残念ながら戸崎は乗れないが、休み明けでも勝負がかりと思われるシャケトラを押さえておこう。

　あとは、昨年のこのレースの覇者であるダンビュライトを押さえておく。中山芝2200mはコース形態が特殊であるため、ＡＪＣＣはリピーターが来ることが結構ある。