ハナを切って逃げたスティッフェリオがそのまま逃げ切った。実質４頭立てだと思っていたのでこの馬はノーマークだったが、ペースが非常に遅かったことと後ろがなかなか上がってこないこともあり、まんまと逃げ切り勝ちを収めた。終わってから考えてみると、頭数が少ない上に前に行く馬もおらず、ペースが遅くなったら押し出され気味に前に行くであろうスティッフェリオが勝ってもおかしくないレースだった。これを終わる前に思うようにならない様では馬券はなかなか当たらないのだが（苦笑）。

　２着はミッキースワロー。レイデオロを目標に追ってきて、騎手はおそらくレイデオロを差し切った時点で終わりと思っただろうが前に一頭馬がいた。その逃げ馬には勝てなかったものの、スローペースで後方からのレースをしてこの結果を出せるのだから実力はある。

　３着はレイデオロかと思ったが、ハナ差でグレイルだった。レイデオロは４着と馬券にならず。３着との差は明らかに斤量の差であるのだが、馬自身昨年ほどの勢いはないようだ。鞍上が主戦のルメールではないことも影響しているのかもしれない。

　レイデオロも期待はずれだったが、もっと期待はずれなのはウインブライドである。直線の勝負どころで上がるどころか下がっていって９着に敗退した。海外遠征明けの影響もあったのだろう。なお、騎手コメントによると「距離が長い」とのことだ。ステイゴールド産駒だけに距離はこなせると思ったのだが。

　とにかく、レイデオロ、ウインブライドというマークされる立場の２頭がともに不発だったせいで他の馬の仕掛けが遅れたのが逃げ馬が勝って波乱となった一因なのは間違いないだろう。

外れ