確たる中心馬がおらず人気が割れているハンデ戦である。荒れる気配十分である。これは穴を狙うしかない。

　中山芝1600mは言わずと知れた内枠の先行馬が有利なレースである。スタートしてすぐにカーブがあり、距離ロスの少ない内枠が有利な上に、前に行きたい馬にとっては特に内が有利だ。

　本命はおそらく逃げるであろうマルターズアポジーとする。３番枠という有利な枠を引いたので、すんなりとハナに行けるだろう。昨年のこのレースは58kgを背負い３番人気ながら９着に敗退した。13番枠だった。外枠だというのも響いたのだろう。今年は斤量が昨年より1kg減の57kgで、枠順も恵まれた。今年の方がずっと有利な条件でありながら人気がない。近走成績は良くないが、一昨年は重賞を２勝した実力馬である。一か八かのバクチ戦法の大逃げだが、型にはまればあっさり勝つだろう。重賞を勝ってた当時に騎乗していた相性の良い武士沢騎手というのもプラスだ。枠順に恵まれた今回は期待しよう。

　相手はこのレースと同コースで行われたオープン特別のニューイヤーＳを圧勝したドーヴァーや、このコースでの勝ち鞍があり前走準オープンを勝って勢いに乗るフィアーノロマーノといった内枠の有力馬を中心に手広く流そう。近走の内容から激走は期待しづらいヤングマンパワーを除いた全ての馬に流す。