池江厩舎がペルシアンナイトとアルアインの２頭出しでここに臨んできた。両方とも外人騎手起用である。これは勝負がかりと見て良いだろう。両頭ともにかなり期待できる馬である。近年のマイルチャンピオンシップは外人騎手が活躍するレースであり、過去４年で３回外人騎手のワンツーで、唯一日本人騎手（浜中）が連に絡んだ16年も２，３着は外人騎手だった。

　まず、ペルシアンナイトは昨年２着、一昨年１着と２年連続連対している。このレースは得意なのだろう。過去２回はデムーロ騎手が騎乗していたが、今回はマーフィー騎手に乗り替わりである。マーフィーはかなりの名手でありデムーロ以上に期待できそうだ（最近のデムーロは不調なので以前ほどには期待できないし）。前走の毎日王冠は４着と大きく負けたわけではないし、過去２年の連対も前走富士Ｓ５着からの巻き返しなので悲観することはないだろう。東京よりも京都が得意な馬であり、２年連続同レースで連対中の割には人気になっていないので狙ってみよう。

　もう一方のアルアインは昨年のこのレースで３着である。今年に入ってからも大阪杯を勝っており、能力は高い。前走の天皇賞（秋）で14着に惨敗だったことで人気を落としているので狙い目だ。秋天はあのコースでは不利な大外枠を引いて持ち前の先行力を活かせなかった上に、終始外を回らされての結果なので悲観することはない。今回はムーア騎手が騎乗ということで期待できそうだ。

　どちらの馬も魅力的なので２頭を軸として流そう。おそらく厩舎の戦法はアルアインを前に行かせてペルシアンナイトを後方から行かせるだろうから、ペース次第でどちらかの馬が来るだろう。

　さて、流す相手であるが、外人騎手が強いということで外人騎手が騎乗する馬を中心とする。スワンＳを勝ってスミヨン騎手で臨むダイアトニック、昨年のこのレースの勝利騎手ビュイック騎手が騎乗するプリモシーン、主戦のルメール騎手に戻ったレイエンダが狙い目だ。その他では京都芝外1600mで過去３年の勝率が25.5%とかなりの好成績で回収率も単複ともに100%を超える川田騎手騎乗のダノンプレミアムも押さえておこう。ダノックスの２頭が人気になっているが、プレミアムの方が期待できるだろう。