本命は昨年の阪神ジュベナイルフィリーズを勝ったダノンファンタジーとする。チューリップ賞は１番人気が堅実なレースであり、阪神ＪＦ勝ち馬はもっと堅実である。阪神ＪＦ勝ち馬の活躍が目立つのは同じ阪神芝1600mで行われるという理由もあるだろう。昨年からＧIIに昇格したので、その傾向はますます強まると思われる。阪神ＪＦのみならずアルテミスＳも勝っているこの馬の重賞３連勝に期待しよう。

　問題は相手をどうするかである。一昨年のこのレースの勝ち馬でオークスも制しているソウルスターリングの妹である良血馬ジェーングランツと前述のダノンファンタジーとの２強ムードがあるが、２強対決の時は２頭が牽制しあってどちらか片方が崩れることが多い。特に同じ様な脚質ならその傾向が強い。というわけでシェーングランツは消すことにする。ソウルスターリングとの連だと配当が安すぎるし。

　対抗は福永騎手のこのコースとの相性を期待してノーブルスコアとしよう。福永はこのコースで回収率が単複とも100%を超えており、過去３年の連対率29.5%というのも抜群の成績である（ちなみにダノンファンタジーに騎乗する川田騎手も同じぐらいの連対率）。１勝馬だが、オープン特別で２戦連続３着と構想しているので実力はある。足りないのは賞金である。というわけでここで桜花賞出走権を狙ってくるだろう。

　もう１頭、そのノーブルスコアに前走のエルフィンＳで先着したブランノワールも押さえておこう。ロードカナロア産駒はこのコースで単勝回収率が100%を超えており、連対率も20%と相性が良い。今週から中央に移籍したオーストラリアでデビューの藤井騎手の中央の騎手としての初重賞騎乗である。これが普通の新人騎手なら買えないが、地方競馬で数々の活躍をしている騎手なら中央初騎乗日であっても期待して良い。