share
2019年 6月 2日(日) 3回東京2日目 15:40発走
11R 第69回安田記念
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝 1600m 16頭立

 本命は文句なしにアーモンドアイ。昨年は牝馬三冠に加えてジャパンカップでレコード勝ちを収めている。さらに今年はドバイターフを制しており、ほぼ完璧な成績だ。負けたのは新馬戦のみで、それ以降は7連勝中である。海外遠征帰りでも問題ないだろう。能力が高いので2400mでもあっさり勝っているが、ロードカナロア産駒なので距離は短い方が良い。マイルは単にこなせるというだけではなく、むしろベストだろう。安田記念は距離の割にはスタミナが要求されるレースであり、長距離でも実績のあるアーモンドアイはそういう点でも心強い。人気にはなっているがこれは外せない。

 問題は相手をどの馬にするかである。ダノンプレミアムアーモンドアイと人気を分け合う形で2強の一角となっている。しかし、2強対決はどちらか一方が凡走することが多い。ダノンプレミアムの場合は、マイラーズカップをステップにしているというのが気になるところだ。マイラーズカップから安田記念に向かう馬は人気を背負っていても凡走することがほとんどである。ダノンプレミアムはデビュー以来ダービー以外は全勝で成績は文句ないのだが、それゆえに過剰人気になっている。アーモンドアイとは戦ってきた相手が違う。マイラーズカップ勝ち馬というと人気を集めて消えるパターンなので、この馬は消すことにする(アーモンドアイの相手で買っても配当付かないし)。

 相手本線はレーン騎手が騎乗するステルヴィオとしよう。今年の4歳世代はレベルが高いので、やはり中心となるのは4歳馬だ。ステルヴィオは前述のダノンプレミアムにサウジアラビアロイヤルカップや朝日杯フューチュリティステークスで敗れて2着だった馬である。しかし、昨秋はマイルチャンピオンを制してGI馬となった。ロードカナロア産駒だけにマイルは得意であろう。前走の大阪杯は惨敗だったが、距離が短くなり鞍上が強化された今回は期待したい。

 その他の馬では昨年のこのレースの覇者モズアスコットと昨年2着のアエロリットを押さえておこう。

結論
[馬連]
08-14 ・・・1500pts
02-14 ・・・1000pts
07-14 ・・・ 500pts
b馬名性齢騎手斤量
1 1 ケイアイノーテック 牡4 *幸英明 58
1 2アエロリット 牝5 *戸崎圭太56
2 3 サクラアンプルール 牡8 横山典弘58
2 4 サングレーザー 牡5 *岩田康誠58
3 5 インディチャンプ 牡4 福永祐一58
3 6 グァンチャーレ 牡7 *松岡正海58
4 7$モズアスコット 牡5 *坂井瑠星58
4 8ステルヴィオ 牡4 *D.レーン58
5 9 スマートオーディン 牡6 池添謙一58
510 $フィアーノロマーノ 牡5 *北村友一58
611 エントシャイデン 牡4 田辺裕信58
612 ロードクエスト 牡6 *石川裕紀58
713 ペルシアンナイト 牡5 M.デムー58
714アーモンドアイ 牝4 C.ルメー56
815 ダノンプレミアム 牡4 川田将雅58
816 ロジクライ 牡6 *武豊 58
レース後のコメント

 シルクの勝負服の馬が勝ったが、その馬はアーモンドアイではなくインディチャンプだった。逃げるアエロリットを最後に交わし、追い込んできたアーモンドアイも振り切りクビ差で勝利を物にした。「マイラーズカップ組は来ない」という理由でダノンプレミアムを切ったのと同様、マイラーズカップ4着のこの馬も切ってしまったが、東京新聞杯も勝っており府中のマイルは得意なのだろう。好メンバーが揃ったこの安田記念も勝ってしまうのだから力は本物だ。

 2着は逃げたアエロリットが粘った。昨年に続く2着である。昨年は好位からの競馬だったが、今年は単騎で逃げた。展開が向いたこともあるが今年も2着に粘った。戸崎騎手はダービーに続いて安田記念も2年連続2着。

 アーモンドアイは上記2頭とタイム差無しであるものの、3着に敗れた。スタート直後大外のロジクライが内側に斜行して4頭が大きな不利を受けた。アーモンドアイもその中の一頭であり、モロに不利を受けていた。スタートの不利で出遅れ、前残りの展開という不利な状況の中、勝ち馬と差の無いところまで追い上げたのだから、最も力を示したのはこの馬だった。今回は運が無かったとしか言いようがない。

 2番人気のダノンプレミアムのスタートで不利を受けたうちの1頭だが、ブービーから4馬身差のビリだった。来ないと予想はしていたが、これは負け過ぎである。レース後には騎手が下馬していたが、検査の結果異常なしとのことなので一安心。

 というわけで今回はロジクライの斜行による有力馬を含む4頭の馬の不利に尽きる。不利がなければもっと前でレースを進めた筈の馬が後方からのレースとなってしまい、スローペースとなってしまった。それで前に行った馬が楽にレースを進められ、上位に繰り出した。この展開でも勝ちに等しい内容のレースをしたアーモンドアイはやはり強い。負けてなお強しだ。

外れ


2019年 6月 2日(日) 3回東京2日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第69回安田記念
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝 1600m 16頭立
馬名性齢騎手斤量タイム着差通過順上3F単勝体重増減調教師賞金
35 インディチャンプ牡4福永祐一 58 1.30.904-0532.9 419.2470 0(栗)音無秀孝11000
12アエロリット牝5戸崎圭太 56 1.30.9クビ01-0133.9 312.5516 +4(美)菊沢隆徳4400
714アーモンドアイ牝4C.ルメー 56 1.30.9ハナ11-0932.4 11.7484 (美)国枝栄2800
36 グァンチャーレ牡7松岡正海 58 1.31.11 1/202-0233.913103.3472 0(栗)北出成人1700
24 サングレーザー牡5岩田康誠 58 1.31.1ハナ07-0732.9 626.9486 -2(栗)浅見秀一1100
47モズアスコット牡5坂井瑠星 58 1.31.2クビ06-0633.1 735.4488 -8(栗)矢作芳人 
11 ケイアイノーテック牡4幸英明 58 1.31.3 1/213-1232.71064.5466 -4(栗)平田修 
48ステルヴィオ牡4D.レーン 58 1.31.3ハナ15-1532.6 521.4486 +8(美)木村哲也 
816 ロジクライ牡6武豊 58 1.31.4 1/203-0333.81170.5512 -2(栗)須貝尚介 
10713 ペルシアンナイト牡5M.デムー 58 1.31.82 1/216-1632.7 836.2494 0(栗)池江泰寿 
1123 サクラアンプルール牡8横山典弘 58 1.31.9 1/211-1233.315203.5486 +2(美)金成貴史 
12612 ロードクエスト牡6石川裕紀 58 1.31.9ハナ04-0434.116278.7464 0(美)小島茂之 
1359 スマートオーディン牡6池添謙一 58 1.32.0 3/413-1233.41273.7500 -4(栗)池江泰寿 
14510 フィアーノロマーノ牡5北村友一 58 1.32.1 1/209-0933.7 939.3544 +4(栗)高野友和 
15611 エントシャイデン牡4田辺裕信 58 1.32.2 1/207-0734.014178.9474 +2(栗)矢作芳人 
16815 ダノンプレミアム牡4川田将雅 58 1.32.9409-0934.5 23.2504 +4(栗)中内田充 

LAP 12.2-10.9-11.4-11.3-11.2-11.1-11.2-11.6
通過 34.5-45.8-57.0-68.1  上り 67.8-56.4-45.1-33.9  平均 1F:11.36 / 3F:34.09
単勝  5 \1,920
複勝  5 \290 / 2 \240 / 14 \110
枠連  1-3 \4,010 (14)
馬連  02-05 \5,670 (16)
ワイド 02-05 \1,460 (15)/ 05-14 \600 (4)/ 02-14 \470 (2)
馬単  05-02 \13,660 (35)
3連複 02-05-14 \3,690 (8/560)
3連単 05-02-14 \43,720 (118/3360)

予想の表紙に戻る
競馬のお時間に戻る