プロは馬券でメシを食う?

バックナンバー('98 5/9 - 5/24)

5/24

中京 高松宮記念 (G I) 芝1200m
4歳上定量

 現在の中央競馬で中京で行われる唯一のG1高松宮記念。めったに大レースが行われないコースだけにコース適性が重要かもしれない。平坦・小回り・左回りが得意な馬は誰か?さらに当然といえば当然だがスプリントに対する距離適性も求められる。

 というわけで本命はスギノハヤカゼ。中京ではメンバー中最多の3勝をあげており、勝率は7割5分。3勝の中にはG2CBC賞も含まれる。唯一負けたのが4着だった去年の高松宮杯(当時)だが、スプリンターズSで2着になるほど成長したので、今年こそやってくれるだろう。マイル以上ならサッパリな馬だが、1400m以下だと大丈夫だろう。

 相手はシルクロードSで復活をとげたシーキングザパール。唯一のG1馬であるし、シルクロードS勝ち馬は過去2年(つまり現行条件になってからすべて(笑))必ず連に絡んでいる。

 血統的に注目できるのはケイワンバイキング。兄は米BCスプリントを8歳にして制した名スプリンター・カードマニア。兄も同じくセン馬である。オープンにあがったばかりの馬だが勢いがあり、最近先行に脚質転換をはかっている点も先行有利の中京では魅力である。

 押さえとしてはエイシンバーリンをあげる。昨年の高松宮杯2着、CBC賞2着と、この馬には中京の1200がよっぽど会っているようである。

 その他の馬だが、マサラッキは小回りが苦手そうで中京には向かないだろうし、シンコウフォレストも左回りでは実績がないので見送り。




スギノハヤカゼシーキングザパール1500pts
ケイワンバイキング500pts
エイシンバーリン
シーキングザパールケイワンバイキング

1着シンコウフォレスト配当 2450
2着ワシントンカラーコメント

5/17

東京 NHKマイルカップ (G I) 芝1600m
4歳定量
 府中のマイルといえばマイルの割にはスタミナが必要なコースだ。スタートしてからの直線が長いだけに先行争いが激しくなる。一昨年は名牝ファビラスラフィンですらハイペースに泣かされた。

 4連勝中の馬2頭が注目を集めている。エルコンドルパサーとトキオパーフェクト。この2頭のどちらが有利かを検証してみよう。

 エルコンドルパサーは共同通信杯のダート変更で芝適性が実証されていなかったが、前走のNZTでその心配もなくなった。距離的にもダートの1600〜1800で圧勝しているのだから、スタミナが必要な東京芝マイルでも心配ないだろう。

 トキオパーフェクトも確かに4連勝と実績では問題ない。しかし、マイルまでしか経験のない馬は苦戦の傾向にある。冒頭に書いたように先行争いが激しくなる傾向のコースだが、この馬は先行するタイプの馬である。しかも府中は最後の直線も長く、逃げ・先行馬は不利である。ファビラスラフィンのようにもなりかねない。また、府中初経験というのもマイナス要素である。

 というわけで、エルコンドルパサーに分があるレースである。この馬が軸でいいだろう。

 相手の筆頭はたんぱ杯の覇者ロードアックス。1800,2000mで3連勝。マイル経験はないがウッドマン産駒なのでマイルのほうが分があるように思える。また、何度もいってるが東京のマイルは中距離でも走る馬のほうが活躍できるレースである。

 その他ではグラスワンダーを除くと「去年の3歳で最も強かった」マイネルラブ。善戦マンのような気がするが、堅実さがある馬なので押さえておきたい。

 それからもう一頭スギノキューティー。連対の数が多く重賞勝ちもある。そして乗り慣れた「牝馬の河内(というのももう古いか?)」が鞍上に戻ってきたのも魅力である。重賞勝ちといえばダブリンライオンもそうだが、あの馬はペリエだから勝てたような気がするのでパス。今回は南井に鞍上強化するらしいが。




エルコンドルパサー ロードアックス1000pts
マイネルラブ
スギノキューティー500pts

1着エルコンドルパサー配当 1840
2着シンコウエドワードコメント

5/3

京都 天皇賞・春 (G I) 芝3200
5歳上定量
 春の天皇賞ではかつて2強対決と言われたレースがあった。グレード制導入後だと’85年のミスターシービーvsシンボリルドルフ、’92年のメジロマックイーンとトウカイテイオー、そして’96年のナリタブライアンvsマヤノトップガンである。いずれも時代を代表する歴史的名馬ばかりである。しかし、いずれもその2頭で決まったことはなく、どちらか片方は連に絡まずに終わっている。’96年に至ってはサクラローレルに勝ちをさらわれている。

 今年も人気面では「2強対決」となりそうである。長距離重賞3連勝中のメジロブライトに、有馬記念の覇者シルクジャスティス。しかし、これら2頭は確かに強いが冒頭で述べた馬たちと比べるとやはりものたりない。しかもともに追い込みタイプの馬であり、お互いに牽制しあうだろう。所詮サニーブライアンやマチカネフクキタルに漁夫の利でクラシックをもっていかれた馬である。そのころと比べると成長はあるのだろうが、この2頭の馬連(&枠連)だと配当が安いだろう。配当の低さほどには信頼はおけないのでこの2頭の連勝馬券は買う気がおきない。

 ではこの2頭に割ってはいるのはどの馬だろうか?筆頭はダイワオーシュウ。ここの予想で菊花賞の本命とした馬である。キャリアこそ少ないがそれだけ成長が見込まれる。また、前からいけるという強みを持っている。前走の日経賞は惨敗だったが、それだけにそれほど人気にならないだろう。リアルシャダイ産駒ということで本来は叩き良化型。デビュー以来菊花賞まで連対を続けてきた馬をたった1度の惨敗で見限るのは早すぎる。きっと大物になる馬なのだから。そして菊花賞で負かしたメジロブライトやシルクジャスティスはこのレースにも出てくるが、菊花賞で負かされたマチカネフクキタルはここにはいない。

 さらに上がり馬としてユウセイトップランが期待がもてる。万葉S、ダイヤモンドSと連勝して長距離レースの適性は問題ない。血統的には3200mはもってこいの馬だし、前走の阪神大賞典では2強に敗れはしたものの(3着)前からいく競馬を身につけた。勢いということを買うと充分穴候補となりうるだろう。

 そして結論はジャスティス、ブライトをAB、オーシュウ、トップランをXYとしたAB-XY方式で買うのがおいしいだろう。XYのほうはダイワオーシュウに重みを置くが。




ダイワオーシュウメジロブライト1000pts
シルクジャスティス
ユーセイトップランメジロブライト500pts
シルクジャスティス

1着メジロブライト配当 4770
2着ステイゴールドコメント


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