昨年の覇者でＧＩ７勝馬のアーモンドアイが単勝１倍台の絶大的な指示を集めている。これだけの力がある上に、鞍上のルメールは先週の菊花賞で必死で追った結果惜しい２着で悔しい思いをしているので気合が入っているだろう。唯一の死角は休み明けだが、もともと休み明けに強い馬である。10戦連続ＧＩを走っていて、そのうち８つを勝っているところが凄い。むしろ連戦が効かないタイプなので間隔を開けながら使っている。

　しかし、単勝１倍台に見合うほど確実かと言われると、やはり休み明けでいきなりＧＩ挑戦は若干懸念される。アーモンドアイが強いということは認めた上で、馬券的には他の馬を本命としよう。

　本命はキセキ。菊花賞以来勝ち星がないが、レベルの高いレースで２，３着は多い。昨年は凱旋門賞に挑戦したせいで一時期調子を崩していたものの、最近は復活してきている。今年の宝塚記念で２着になると、秋は京都大賞典では惜しい内容の２着。もともと逃げ馬だったが、今年は２戦とも（出遅れたせいもあるが）後方からまくり気味に差して結果を出している。脚質に自在性が出てきた。一昨年のこのレースは３着だったのでコースが合わないこともないので、期待できそうである。いつもいい内容のレースを見せるので心情的にはあと１つはＧＩを勝ってほしいのだが、勝つことはともかく連に絡む可能性はかなり高く、連軸としては最適だ。人気の盲点にもなっているので、この馬を狙っていこう。

　相手本線はもちろんアーモンドアイ。配当的妙味を考えて軸にはしなかったが、普通に回ってくれば勝てるだろう。

　馬連一点勝負で良いと思ったが、アーモンドアイが不発だった場合のことを考えて、宝塚記念勝利から鉄砲で臨むクロノジェネシス、春天から鉄砲で臨むフィエールマン、安田記念以来の出走となるダノンキングリーにも流しておこう。この様に有力馬のほとんどが春以来の出走なので、ステップレースを使っているキセキが堅実と思ったのも、キセキを軸にした理由の一つである。