日本ダービーといえば馬連発売以降、つまりフルゲートが18頭となってからは１番人気馬が強いレースだったが、ここ４年１番人気馬は連に絡んでいない。特にここ２年は馬券圏内にすら入っていない。傾向が変わってきたのだろうか？しかし、今年は無観客開催である。 無観客になってからは特にＧＩレースでは１番人気馬がほぼ毎回連に絡んでいる。強い馬がその強さを発揮できる環境が整ったのだろう。混戦模様ならともかく、はっきりと力の違う馬がいる今回のようなレースは人気馬を信頼しよう。

　というわけで本命は無敗の皐月賞馬コントレイルとする。皐月賞は２歳ＧＩ馬の一騎打ちとなったが、サリオスとの一騎打ちを制して無敗の皐月賞馬に輝いた。先行したサリオスに対して、コントレイルは差す競馬をした。１枠という差すには不利な枠順でもいつのまにか大外に持ち出していて、直線で見事に差し切った。この戦法をとったのはダービーを見据えてのことだろう。皐月賞での着差は半馬身だが、ダービーではその差は開く可能性が高い。

　相手は皐月賞２着のサリオスとする。皐月賞でコントレイルに敗れたものの３着馬には３馬身差を付けており、他の皐月賞出走馬との勝負付けは済んでいる。かといって別路線組で特別有力な馬もおらず、皐月賞連対馬のワンツーで決まる可能性が高い。堅いだろうがサリオスを相手本線とする。

　もう一頭穴っぽいところでヴァルコスを狙ってみよう。青葉賞は２着だったが、 勝ったオーソリティは今回は不在である。その勝ち馬にわずかクビ差だったのだから、青葉賞を勝ったものとみなして評価していいと思うが、人気はそれほどではない。すでに2400mを２戦経験しており、１勝２着１回（２着は青葉賞） である。距離経験・実績が魅力的であり、持ち馬の多くが大活躍する大魔神佐々木主浩氏の相馬眼にも期待できるので、押さえておこう。

　本線がかなり安い配当であるが、ダービー馬連で馬連の配当が5%アップなので、手堅く馬連で勝負しよう。